ハリーポッターシリーズは宗教のマナー違反?
人気の児童文学ハリーポッターシリーズ。
J・K・ローリングさんの紹介〜ハリーポッターを生んだお母さん - 本当に本が読みたくなる読書のブログが苦労の中書き上げた子どもたちに夢をくれる物語は世界中に翻訳され、映画やアミューズメントパークでは未だに人気の作品です。
ですが、宗教によっては受け入れられずアメリカの学校の図書館から作品が撤去される事態が起こっています。
ハリーポッターシリーズは、なぜ宗教的に受け入れられないのでしょうか?
ハリーポッターシリーズは宗教的に受け入れられない?
アメリカの宗教法人が運営する学校 聖エドワード・カトリックスクールで、『ハリー・ポッター』のシリーズ小説が図書館から撤去されたことが話題になっています。
ハリーポッターシリーズが図書館から撤去された理由は、宗教的な問題でした。
学校に所属するキリスト教神父が「同書に描かれた呪いは本物で悪霊を招く」と意見して、図書館は全ての本を撤去する決断をしたとあります。
ハリーポッターファンにとって大きなニュースではありますが、まだ全米の学校から撤去されたわけではないようです。
ハリーポッターシリーズが撤去された理由
ハリーポッターシリーズは、今までにも物語のストーリーやテーマがキリスト教やイスラム教の教えに反することが書かれているといわれたこともあります。
ときには、イギリスと海外と国際論争に発展したことが何度もあったそうですね。
キリスト教圏では魔法はNG
ハリーポッターシリーズがキリスト教圏やイスラム教圏で「教えに反する」と批判されるのは、なんといっても魔法の部分。
キリスト教わイスラム教は、1つの絶対的な神さまがおられ、物理を超えた超常現象は「神さまだけが使える」専売特許とされています。
そのため、ハリーポッターシリーズに登場する魔法はNGとされています。
やっぱりヴォルデモート卿のせいでは?
ただ、魔法といっても物語の中に登場する呪文はイタズラ程度のものから、現代の科学でも倫理的に禁止されている物事まであります。
ハリーポッターシリーズに詳しいファンとして、「この呪文がアウトだったかも」と思うものもいくつかあります。
「死の呪文」と思われがちですが、そうではないように思います。
使ったのは、ハリーポッターシリーズでは有名なヴォルデモート卿。
どんな呪文かというと、魂を分割して「物」に保管してくことで、自分が死んでしまった後も何度でも生き返ることができるというもの。
死の呪文(アバダケダブラ)も、人を殺してしまう倫理的にNGの呪文ですが、殺人は現実では起こることです。
分霊箱・ホークラックス(Horcrux)は、人が生き返るという現実には起こりえない超常現象、宗教的に問題になるなら間違いなくこの呪文のはずです。
アメリカの図書館からハリーポッターシリーズが撤去されてしまった背景には、やはり「例のあの人」が絡んでいました。
ダーウィンの進化論が否定される
超常現象や超能力は、多くの宗教で否定されています。
それでもハリー・ポッターは愛される
宗教的には、受け入れられないこともあるハリーポッターシリーズ。
それでも、現実に近いファンタジーの世界観は世界中で受け入れられています。
宗教的な主張もあると思いますが、ファンタジーの作品を読む機会は奪わないでほしいなと思います。