本当に本が読みたくなる読書のブログ

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世界的ベストセラー『チーズはどこへ消えた』の気になる結末は?

迷路の外には何がある? Out of the Maze An A-Mazing Way to Get Unstuck.

著者 スペンサー・ジョンソン
訳者 門田美鈴
出版社 株式会社扶桑社
分類 ビジネス書
出版日 2019年2月27日
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい


チーズはどこへ消えた?』を読んで、どうしても気になっていた物語の結末。

世界的な名作『チーズはどこへ消えた?』の続編、『迷路の外には何がある?』を取り上げてみます。

どうしても気になった続編『迷路の外には何がある?』


チーズはどこへ消えた?』のラストを知っていて、やっぱり腑に落ちなかった私。

どうしても、新しいチーズを探す旅に出られず、チーズがあった部屋に居続けた小人のヘム。

迷路の先に進んだ親友のヘムを思いながら、ヘムはどう進んだのでしょうか?


名作『チーズはどこへ消えた?』著者スペンサー・ジョンソンさんの紹介


2000年に出版された『チーズはどこへ消えた?』は、学生さんの教育から有名企業の社員研修で読まれる世界的なベストセラー作品になりました。

著書は、アメリカの医師スペンサー・ジョンソンさんです。


スペンサー・ジョンソン医師

スペンサー ジョンソン(英:Spencer Johnson)さんは、アメリカで医師と心理学者として活躍される側、ビジネス書や暮らしや生き方の実用書の執筆に携わっていました。


『迷路の外には何がある?』構成と読みやすさ


チーズはどこへ消えた?』のように、『迷路の外には何がある?』もシンプルな構成で読みやすい分量の本です。

前作のおさらいもできる構成

・『迷路の外には何がある?』p3〜p4
・まえがき p5〜p6
セミナー シカゴにて p8〜p11
・もともとの物語『チーズはどこへ消えた?』p14〜p16
・新しい物語 その後、起こったことは……… p19〜p81
・ディスカッション p84〜p93
・それをほかの人たちにも伝えてほしい p94〜p96
・あとがき p97〜p99
・謝辞 p100〜p102


チーズはどこへ消えた?』は、3つのパートで書かれたとってもシンプルな構成でした。

続編の『迷路の外には何がある?』では、著作の秘話や著作スペンサー・ジョンソンさんの人柄に迫るパートが増えています。


誰でも読める100ページのコンパクトサイズ

翻訳家の門田美鈴さんが書かれた文章も読みやすく、普段本を読まない人でも読みやすい内容です。

100ページという分量も、小学校高学年から働く世代までどなたでも手軽に読み始めることができますね。

読書好きなら休憩なしで、普段本を読まない方でも休憩1回くらいで読み進められる☆☆☆をつけさせていただきます。



ある若者の素朴な疑問から始まる物語


ティムは咳をして言った。
「ヘムのことはどうなんです?」
アレックスが若者のほうを振り返った。
「彼がどうって?」
ティムは言った。
「彼はどうなったんでしょうか?」


そうなんです。

特に、私のように日本国内で育った多くの人は思うはずです。

「置いてけぼりのヘムはかわいそう」


「新しい物語 その後起こったことは?」の登場人物


「物語 チーズはどこへ消えた?」では、2匹のネズミ、「スニッフ」と「スカリー」。

2匹の小人、「ヘム」と「ホー」が登場していました。

ある日、チーズが消えてしまったチーズ・ステーションCから素早く立ち去ったネズミのスニッフとスカリー。

思い悩んだ末に行動を起こした小人のホー。

3人は、新しい冒険へと旅立ちます。

今回の主人公は、チーズ・ステーションCに置いてけぼりになったヘム。

そして、ヘムの旅路で出会った小人のホープの2人の物語です。



そしてヘムも冒険へ…


チーズが消え、親友のホーも旅立った後も、ヘムはチーズ・ステーションCの近くにいました。

さらに事態が変わらない日々に苛立ちが募り、旅立ったホーに不信感を抱きます。

ふと部屋の中に、古びたノミとハンマー、汗が染み込んだランニングシューズを見かけます。

ある決意でスッと頭の中を覆っていたモヤが晴れると、事実がハッキリと見えるようになってくる。

「全ては自分次第」

そして、ホーとともにチーズを探し回っていた頃を思い出し、ヘムもまた新しい冒険に出かけて行きます。




『迷路の外には何がある? 』を読んでいる方の多くはヘムなのかもしれない


チーズはどこへ消えた?』を読んで、私は2つの疑問を持っていました。


ホーはなぜヘムを置き去りにしたのか?

チーズを探しに行かないという選択


私もそうですが、変化を予想して感情抜きに冷静に判断できるスニッフとスカリーでもなければ。

起きてしまった出来事に向き合い、自らの手で道を切り開いて成功するホーでもない。

事実を受け止められず、冷静になれず、試してみたことは成功しない堂々巡り。

多くの方は、新しい冒険へ出られないヘムを自分のように思えてならないのではないでしょうか?

迷路の先、そして迷路の外を見つけたヘムが目にしたものとは………

ここからは、後日ネタバレありのページ紹介させていただきますね。



チーズはどこへ消えた?』『迷路の外には何がある?』一家に2冊セット欲しい本


チーズはどこへ消えた?』と『迷路の外には何がある?』は、1家に1セットあるといいなぁと思える本です。

ご自身が読むことももちろんですが、ご夫婦・恋人・親友、そしてお子さんやお孫さんなどと物語を読んで意見を交わしたいですね。


お子さんの将来のために役立つ本

『迷路の外には何がある?』は、前作『チーズはどこへ消えた?』に比べて著者スペンサー・ジョンソンさんのお話もあります。

肝心の物語の部分は、文章も優しく小学校高学年のお子さんなら理解できる内容です。

今後飛び込んでいかなければならない社会という迷路。

人生の困難に備えて、挫折したときにはいくつか方法があることを伝えておくのに役に立ちます。


今まさに迷路に迷っている方におすすめ

また、社会人の方で今まさに迷路に迷っている方におすすめです。

シンプルな物語は、身の回りのことに当てはめて考えやすい内容でした。

自分にとってのチーズは?

チーズの探し方は?

迷路をどうやって探検しようか?

1つ1つ身近なことに当てはめることができて、とても実用的な本でもあります。

それでは、ネタバレありの更新もお楽しみに。

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