冬におすすめの教養が身につく本特集
実用書、思想と哲学・考え方の本、一般教養・サブカルと雑学の本、読書の効果と読書術の本、ビジネス書・政治と経済の本、エッセイとノンフィクション、小説の7つのジャンルから紹介させていただきます。
第3回は、一般教養・サブカルと雑学の本にはテーマを設けています。
「命」
私たち人間も含めた、動物の命をテーマに4冊の本を取り上げてみます。
冬におすすめの一般教養・サブカルと雑学の本
動物の命と生き方に迫る本を2冊、人間の命に関する本を1冊、少しだけ見方がずれていますが人間の容姿に求められれることをテーマにした本を1冊取り上げてみました。
『いのちへの礼儀』生田武志
私たちにとって、動物の命は何なのだろう?
ペットは家族であり親友でもある。
牛や豚、鶏は私たちの命を保たせてくれる食材でもある。
日本国内だけでも、牛は3000頭、豚は44000頭、鶏はさらに多く2073000羽が食料として殺されている。
ペットの子犬や子猫を生むために、親犬や親猫は狭い檻の中で子どもを産むだけのために飼われている。
生まれて2歳から厳しい訓練を受け、7〜8歳で引退する競走馬は、優秀な遺伝子を残すために種馬・母馬の仕事が待っている。
家族として、食料として、楽しみとして命をかけてくれた動物たちに私たちは何をしてあげられるのでしょう?
生田武志さんの投げかける問いは、私たちが向き合わなければならない命への礼儀なのかもしれません。
『生き物の死にざま』堀江栄洋
もう1冊、生き物の命をテーマに木になる本があります。
私たちはどれだけ他の生き物たちの死を知っているのでしょう?
カマキリ、アリ、ウミガメ、マンボウの生と死。
著者 堀江栄洋が見つけた、私たちが普段意識することがなかった動物たちの人生に注目した1冊です。
「命」をテーマにした理由は競走馬ディープインパクトの死
今回、「命」をテーマにさせていただいた理由に7月末にこの世を去った競走馬ディープインパクトのお話を知ってからでした。
競馬ファンではない私は、競走馬の引退後の生活を詳しくは知りませんでした。
生まれて間もない子どもの頃から厳しい訓練を受け、2歳から7~8歳という人間にとっての青春を過酷なレースの世界で過ごす競走馬たち。
引退後は、牧場でのどかな暮らしが待っているかというと…そうではないようです。
父馬・母馬として、休みがないくらい子どもを残す生活が待っています。
過酷な仕事の末に病気やケガをしてしまうと訪れる安楽死。
なんだか、人間の都合なのかなと思える身近な動物たちの命を振り返ってみたいと思います。
『いのちへの礼儀』、『生き物の死にざま』でも身近な動物の命を取り上げいるので、この機会にいかがでしょうか?