日本の政治判断が遅く見えるのはなぜ?
2021年も始まりましたが、残念なことに最初の大きな出来事は首都圏に出された緊急事態宣言でした。
首都圏に緊急事態が出ましたが…
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新型コロナウイルスの感染は広がり続け、ついに首都圏に緊急事態宣言が出ました。
「効果は限定的」
「経済的被害の方が大きい」
テレビでは、医療や社会問題、経済の専門家の方々から、多くの意見が上がっています。
「遅い」「右へ左へ」「できない理由探し」の政治判断
つい2週間ほど前、2020年12月半ばにはGoToキャンペーンを続けるのかで政治判断が求められていました。
その前には、北海道と大阪で感染が拡大し医療危機が迫っていました(実際に起こっていた)。
今、首都圏が置かれた状況は1カ月前の北海道の状況以上に危機が迫っています。
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どう見ても、日本国内で「政府だけが遅い」ように見えてしまいます。
さらに、経済を動かす方針を突然感染予防にと「右へ左へ」切り替えるため、世の中は大騒ぎです。
ステーキのち急ブレーキ コロナ対応、政権と世論のズレ [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
そして、「できない理由探し」の発表続きです。
「海外に例がないので個人の補償はできません」
「日本では法律がないので個人の行動を制限できません」
「国が災害と認定するまで支援はできません」
「できない」ことを、「できる」ようにするのも政治のお仕事のはずです。
責任を負わされるのは個人
政治判断がしっかりとされないため、「個人の感染予防」「個人の外出自粛」「医療従事者の努力」に新型コロナの対策が丸投げされてしまいました。
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個人の感染予防が求められているため、新型コロナに感染された方は「感染を予防できなかった人」。
個人の外出自粛を守らない人は、反社会団体のような扱いです。
病院や介護施設で新型コロナが広まると、医療従事者の努力が足りないと非難されてしまいます。
責任を負わされるのは国民1人1人。
それなら、政府は解散して国民1人1人が自分のことは自分で責任を負ってもいいはずですが………。
良くも悪くも民主的
ただ、個人の行動を制限せず、厳しい対策を取らない考え方は、良い意味でも個人を尊重する民主的ですし、悪い意味でも何も決めれない民主的な考え方なんだなぁと思います。
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