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2021年 第164回直木賞ノミネート作品に注目

第164回直木賞候補作


2021年最初の文学賞、第164回芥川賞直木賞は2021年1月20日水曜日に発表されます。

第164回直木賞候補6作品


2021年1月20日に発表される第164回直木賞には、タレント活動でもファンの多い加藤シゲアキさんの作品も含めて6作品がノミネートされています。

『汚れた手をそこで拭かない』芹沢央


手についた汚れは、心を汚した罪の汚れ。

小学校教師、妻を介護する高齢の男性、不倫に悩む女性………気がつかないはずはない、目に見える汚れ。

それぞれの物語が糸のように集まる伏線に注目の背筋をゾワゾワさせるミステリです。


『八月の銀の雪』伊与原新

想像しかされていない地底の底、空気が含まれているかギリギリの上空、実際に見たことがない海の底、知らない誰かと、そこだけに詳しい誰かが巡り会う、科学の物語。

昨年、『月まで三キロ』で新田次郎文学賞を含む3つの文学賞を受賞された伊与原新さんの新作が、直木賞候補作に選ばれました。


『オルタネート』加藤シゲアキ

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」の登録が義務付けられた近未来。

完成されたIT空間と、未完成な感情。
出会い、恋、愛、そして大切な繋がりとは何なのだろう。

トラウマを抱える蓉(いるる)、「オルタネート」信奉者の凪津(なづ)、オンリーワンを目指す尚志(なおし)、3人の物語の果ては………。

NEWSのメンバー加藤シゲアキさんの2作目が早くも直木賞にノミネートされました。



『心淋し川』西條奈加

今は昔の江戸時代、江戸の心町(うらまち)千駄木町に流れる心淋し川(うらさびしがわ)。

川下への勢いは衰え、淀んだ川の濁った水は、心町(うらまち)で暮らす人々の行き詰まった人生でもあった。


インビジブル坂上

大阪城付近で見つかったのは、大物政治秘書の刺殺体。

政治的思惑が見え隠れする中、捜査に取り掛かろうとしていた若手刑事の新城。

はじめての大事件捜査に意気込む新城は、警察庁から派遣された守屋との共同捜査をすることになる………。

現場主義とエリートの考えが歯車のように組み合う警察ミステリ作品がノミネートしています。


『アンダードッグス』長浦京

官公庁で不正に巻き込まれ、キャリアも収入も信用も失った主人公 古葉慶太。

1996年も終わる頃、莫大な報酬と引き換えに世界的な資産家から香港返還の際に国外に流れ出た秘密を奪取する話を持ちかけられる。

長浦京さんの史実を元にしたハードボイルド作品がノミネートされました。



注目は『オルタネート』


今回の第164回直木賞、注目は加藤シゲアキさんの『オルタネート』。

デビュー作も話題を集めていましたが、今回は近未来の青春小説。

予想はできそうで、まだ訪れていない世界観に注目です。



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