スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン を実際に活用してのまとめ
著者 カーマイン・ガロ
出版社 日経BP社
分類 ビジネス書
出版日 2010/7/20
読みやすさ ☆☆★読みやすい
3回に分けて私のプレゼンの教科書をお勧めさせて頂きましたが、今回が最後です。
今回は『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』を実際に活用したことのお話をさせていただきますね。
スティーブ・ジョブズを目指すなら押さえておきたい3つの方法
スライドをシンプルにする
パワーポイントも上手に使えばプレゼンテーションを引き立てることができるとレイノルズは言う。パワーポイントを捨てろというわけではない、パワーポイントにもキーノートにも用意されている箇条書き「だらけ」のテンプレートを捨てろと言うのだ。
「口から出てくるのと同じ情報を文字でスライドに載せてもいいことなどない、それどころか伝えたいことが伝わりにくくなるといいかげんに気づいていいはずだ」
p164 第2幕 体験を提供する シーン8 禅の心で伝える
これは書かれているまま「箇条書きをやめる」ことを使うことはできませんね。
社風やプレゼンの環境が受け入れてくれるなら別ですが、単語1文字や画像1枚をスライドで映し出してスピーチを始める………
なんとなく結果が想像できてなりません。
ですが、考え方を取り入れてプレゼンの環境に合わせることは可能です。
例えば、3点ルールを取り入れて3つの短いフレーズをスライドで映し出し、詳しくスピーチで解説する。
この方法でしたら、スピーチの内容をほとんど忘れられてしまっても3つのフレーズを覚えていてもらえる可能性が高くなります。
わかりやすい言葉を使う
ジョブズのしゃべりにジャーゴンが登場ふることはほとんどない。ジョブズはいつもくだけた言葉を使う。ジャーゴンとは業界の特殊用語であり、幅広い人々と自由に意見を交換する妨げとなる。
p213 第2幕 体験を提供する シーン10 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
自分の取り扱う商品や、専門の分野で使いがちな専門用語のジャーゴン。
ついつい使ってしまいがちですよね。
これは商品をよく知る方や専門の分野の方には、すぐに伝えられる共通用語ではありますが、知らない人には外国語に聞こえてしまいます。
このジャーゴンは、あらかじめ簡単な説明を入れたり、よく知られた言葉に置き換えて使う必要があります。
言葉以外の表現方法も身につける
ジョブズが1番生き生きするのはステージ上である。無限のエネルギーを持っているのかと思うほどだ。このときジョブズが行うことが3つある。誰でもできるし、しゃべるスキルやプレゼンテーションのスキルを高めたいなら必ずするべきことだ。
アイコンタクト、開いた姿勢、手をよく使うの3つである。
p294 第3幕 仕上げと練習をを行う シーン14 存在感の出し方を身につける
スピーチ、つまり言葉を使うコミュニケーションは私たち人間の独特な意思疎通の方法でもあります。
それ以前から目線でのコミュニケーションのアイコンタクト、姿勢で態度を表す方法、手を使うジェスチャーと言葉以外の方法を取り入れることで、聞き手が話し手の気持ちに寄り添う手掛かりににもなります。
内容に関わらず伝わりやすいプレゼンになることは間違いないといっていいのでは?と思いますよ。
プレゼンで実践してみた3つの方法
はじめに取り組んだアナログで構想を作る
私がこの本を読む前は、スライドを作りながらプレゼンの内容を煮詰めていました。
とても時間がかかり1つのスライドとスピーチを考えるのに30分以上かかることもあります。
そこで、ミニノートを使いまず最初にプレゼンの「筋書きを作る」ことを始めてみました。
とても小さなミニノートです。
中には小さな汚い文字でビッシリと「筋書きを作る」ことが書いています。
「筋書きを作る」作業が終わると、次は「原稿」を書きます。
この「原稿」がプレゼンという舞台の台本になるわけです。
そして、「筋書きを作る」「原稿」を書く作業を終えてから始めてスライドを作ります。
当然ですが、どのスライドにどんなテーマを入れるか?フォントや色を変えて強調したい場所はどこかは既に決まっているため1つのスライドあたり10分以内には完成できるようになりました。
文章を減らして画像と図解を増やしてみた
もう1つすぐに取り入れた方法は「箇条書き」だけのスライドをやめてみました。
どこかに掲示する形のスライドは別ですが、以前は1つのスライドに文字だけで情報を詰め込みすぎていたようです。
そして、そのスライドを読み上げるだけのプレゼンを行っていました。
きっと聞き手の方はつまらなかったでしょう。
図解を取り入れて見やすい情報をスライドで表示して、スピーチで詳しく説明するプレゼンを行うようになってからは、話すときにアドリブも効くようになりましたよ。
そして3点ルール
最後に大切にしたいことは、カーマイン・ガロさんだけではなく多くのプレゼンの本で言われている3点ルールです。
実はプレゼンの紹介記事ということもあり、今回も3点ルールを取り入れた箇所があります。
内容を紹介した
プレゼンの準備に役に立つ3つの方法
プレゼンで実践してみた3つの方法
スティーブ・ジョブズを目指すなら押さえておきたい3つの方法
です。
内容も3つ、読みどころも3つに分けていてちょっとわざとらしい感がありましたが、この記事自体で方法も紹介したかったもので。。
プレゼンの教科書のまとめ
持ち歩きが多くカバーをかけていますがボロボロで汚れています。
中身も書き込みと付箋だらけで使い込んだ感抜群、買取価格はつかなさそうです。
世界的なプレゼンの考え方をシンプルにまとめた本
教科書的な読み方がポイントの1冊
すぐに活かせる実用的な方法がある
3回にわたって長々と私のプレゼンテーションの教科書『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』を紹介させていただきました。
スティーブ・ジョブズそのもののモノマネは受け入れてくれる環境によりますが、すぐに自分のプレゼンに取り入れることができる方法がある1冊です。
私自身も『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』に参考図書を読み足して勉強中の身です。
プレゼンの方法の柱として勉強しておくとためになる本ですよ。
業界を問わず、スキルアップにいかがですか?