本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

おすすめの「本の紹介」は役に立ってる?

おすすめ本を紹介するということ

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読書ブログで本の紹介を続けて2年以上が経ちました。

読んだ本を紹介するとき、「ここだけは」と気をつけていることが1つだけあります。

それは、「読むべき本」と言わずに「おすすめの本」と紹介すること。

おすすめの本を紹介することは役に立ってる?

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読書ブログで本を紹介している花水(hanami)。

読書ブログ、書評ブログと呼ばれるWebページは多く見かけ、話題の本や新作が次々と紹介されています。

「新社会人におすすめ!」「フリーランスを目指す方必見!」と読む人の仕事や年代を絞った特集、「今世紀最大の謎」「恋したい方におすすめの甘く切ない物語」といった近い傾向の作品を集めた紹介ページ。

本好きの私は、見かけたページに気になる「おすすめ本」があると、スマホの中にメモをして後で調べたり本屋さんで手に取ったりもします。

もちろん、気になる「おすすめ本」を全て読むわけではありません。

今回疑問に思ったことは、私たち読書ブログのページで「おすすめ本」の紹介をすることが読む人の役に立っているのかなぁと思うこと。

もしかすると、ネタバレで面白みをなくしてしまうかも、とも思うことです。



おすすめ本の感想記事が「あてにならない」と言われるのには理由がある?

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おすすめの「本の紹介」は、誰かの役に立っているのでしょうか?

本を書いている作家さんで、本選びの方法を持たれている森博嗣さんの意見を参考にしてみようと思います。


他人の「おすすめの本」の感想はあてにならない」〜作家さんの意見

ネットにおける読書体験のアウトプットは、他者に対してして、「私はこれを読んだ」と伝えることが第一目的のようである。
そうすることで、その本については話ができる、議論をする用意がある、と言っているのだ。
同じ本を読んだ人に出会いたい、という希望も強いようだ。
共感を求めているのである。
もし、共感を得たいのならば、もう少し「どう感じたのか」という点をアウトプットしたほうがいいと僕には思えるのだが、ほとんどそうは語られていない。
ただらどこが良かったらどこが印象的だった、という「場所」だけが示されている。
中略)
芸術作品に触れたときの感動は、それを真似てみたい、自分も同じことをやってみたい、という方向へ昇華する傾向が基本的にあるようだ。
幼い子供が、なんでも自分にやらせてくれと訴えるのを見たこと、あるいは体験したことがあるだろう。
人間が持っている共通の欲求といっても良いと思う。
したがって、インプットしたものの感動をアウトプットで示すということは、本来はここに起源がある。
中略)
本を読んで感動したときには、本の中のさまざまな要因が複雑に影響しているし、本以外、読んだ人の環境などの影響も受ける。
中略)
極端な話、同じ作品を同じ人が数年後に読んでも感動できないかもしれない。
読む人が変われば、当然作品の価値は激変する。
ある人には傑作であっても、別の人には駄作となる。
そういったことは、どんな作品でもある。
つまり、本の価値は、その本に特有の性質から生じるだけのものではない、ということだ。
森博嗣 『読書の価値』 p167〜p175


すべてがFになる』の著者、森博嗣さんはWebページでの書評や感想文に否定的な意見を持たれていると 『読書の価値』で語られています。

もちろん、その意見にはちゃんとした理由があります。

それは、本を読んで感じることは「その人それぞれ」だということ。

そして、「本は自分で選んだほうがいい」という本選びへの意見です。

私は、もちろん同感!

私が「面白かった」とおすすめする本は、他の人には「面白くなかった」と感じることもあるでしょう、

そして、本は「中身を開いてから」買ったほうがいいと思っているからです。

そう思っている花水(hanami)が、なんでおすすめの「本の紹介」を続けているのでしょう?


「おすすめの本」の紹介では「感想」と「事実」を伝える〜花水由宇の意見

花水が「面白いと思う本」は、「誰かの「面白く思わない本」なのかもしれません。

また、逆もあるのではと思います。

読んで「感じたこと」だけをおすすめの「本の紹介」で書いてしまうと、「感想」だけが伝わってしまいます。

そこで、小説ではネタバレにならないように気をつけて「登場人物」、「舞台設定」や「世界観」、物語の「キーワード」を書いています。

ビジネス書や実用書では、より詳しく「本の構成」や「テーマ」を書き入れるようにしています。

最近、紹介することの増えた「思想や哲学」「サブカルや雑学」の本も、ビジネス書と同じように内容を詳しく紹介するようにしています。

本を読んだ私が感じた「感想」だけではなく、本に書かれている「事実」を書くことで、「感想」と「事実」が伝わる「本の紹介」ができるのかなぁと思います。



おすすめの「本の紹介」は本選びの手がかりの1つ

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本を読んで思うこと、それは「人それぞれ」だと思います。

その人の暮らしている環境も、本を読む理由も、本の好みも、紹介する人とは全く違うから。

それでも、世の中には似たように考える人もいるでしょう。

全く違うように考える人もいます。


「おすすめ本」の紹介は情報の1つ

おすすめ本の紹介は、やっぱり役に立てることなのかなぁと思います。

花水と考え方や感じ方が似ている人、暮らしている環境が似ている人にとっては、私が「面白いと思う本」を同じように面白いと思ってくれるかもしれません。

花水は読んだ本は、できるだけ全て「本の紹介」でお伝えしています。

もちろん、「面白く思わない本」も取り上げます。

もし、花水と考え方や感じ方が違う方は、私が「面白いと思わない本」を面白いと思うかもしれません。

環境の違う方は、花水が役立てれなかった本を暮らしの中で役に立ててくれるかもしれません。

「本の紹介」で、「感想」「事実」の2つを伝えることができるなら、本を探している方、何かに困っている方の本選びの情報の1つとして役に立つことができるのかなぁと思います。


だから「本の紹介」を続ける

もし、時間のある人の楽しみになって、悩みごとがある人が「本の紹介」で取り上げた本を役に立ててくれるなら。

おすすめ本を「本の紹介」で取り上げることに価値はあるのかなぁと思いますよ。

だから、花水は本を紹介し続けます。



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