「読書の価値感」は「面白さ」と「日常的と違う感覚」のインプット
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆さま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
今回の読書コラムは、読書のあとで2つの物語をひらめいたエピソードを元に、「読書の価値観」についてお話しさせていただきますね。
読書の価値観?難しく考えず、そこに楽しみがあるから
読書の価値観はどんなことがあるのでしょう?
先々のための知識のインプット、考え方を整理するため、気持ちを切り替えるため、リラックス効果といろいろあります。
こうして、読書の価値観を語っている私にとっても、読書はいくつかの価値があると考えています。
その中で、『読書の価値』を書かれた作家さんの森博嗣さんは「面白さ」と「非日常から離れたインプット」を例にあげられていました。
私も、読書のいちばんの価値は「楽しいということ」だと思います。
そして、仕事や暮らしから少しだけ頭を離して使うことができる「非日常的な感覚」も読書の大切な価値でもあると思います。
読書は楽しく非日常的な感覚を得られる便利な方法
読書は「楽しい」、そして「非日常の感覚」の2つが手軽に得られる方法です。
楽しいということ
読書のいちばんの価値は「楽しい」ということ。
楽しさのある読書は、小説だけじゃないのかな?
そう思うかもしれません。
たしかに、そう思います。
楽しみを求めるなら、小説がいちばん。
他にも楽しい読書はありますよ。
エッセイやノンフィクションは、著者の方の思いをそのまま語ってくれたり、ノンフィクションでは普段身近ではないことを詳しく知ることができたりします。
小説の中の物語よりも、私たちが暮らしている周りの世界から遠い、空想の世界にすら思えることもあります。
非日常的な感覚
日頃、人間はそんなに多くを経験するわけではない。
自分の生活や仕事の範囲であれば、毎日はさほど変化はない。
ときどき、旅行をすると刺激的なインプットがあるように感じるのは、それらが日常のものとは違っているから、いわば自分から遠く離れた情報だからである。
距離的に遠く離れるという意味ではない。
知識的、興味的に遠いということである。
中略)
連想のきっかけとなる刺激は、日常から離れたインプットの量と質に依存している。
そして、その種のインプットとして最も効率が良いのが、おそらく読書だ、と僕は考えているのだ。
森博嗣『読書の価値』 第4章 インプットとアウトプット p158~p159
もう1つの読書の価値観は、普段の生活から離れた「非日常的な感覚」を得られることでもあります。
森博嗣さんは、本の中で「知識的、興味的に遠い」情報と言われていました。
普段の暮らしや仕事の分野から離れた知識、興味のある趣味とはちょっと違う内容。
もう2つ付け足すなら、今まで暮らしてきた文化とは違う価値観。
そして、今の自分とは少し視点の変わった考え方や思い。
そういうインプットが、暮らしの中で考え方を整理できたり、仕事で新しいアイデアをひらめくことにつながるのかなぁと思えてなりません。
読書後に見た2つの夢の物語
「非日常的な感覚」がひらめきのキッカケにもなる。
そう実感した出来事は、小説を2冊も一気読みした日、その夜に起きたこと。
それは、朝方に見た夢。
なんと、小説になりそうな2つの夢を見ることができました。
『ああやってほら吹き こうやってお節介』 花水由宇
彼は無限に思える時間を、もう1人はお尽きることのないお金を、彼女は覚えきれない人脈を、さらに1人は活かせない才能を、ある人は疲れるだけの技術を、そして溢れてる情熱を持て余した「お節介な」6人組。
彼らの趣味は、他人がつく嘘を本当にするボランティアだった。
『くたびれた本棚の片隅で………』 花水由宇
ふと立ち寄った本屋さん。
普段なら通り過ぎてしまいそうな、小さな本屋さんの、まばらに並べられた文庫本。
特に興味を引いたわけではない、知らない作家の1冊の本に書かれていたのは………
「今までの、私の記憶」
私が作家さんになっていたら、本が2冊書けたかも………
先のお話で、これから書ける物語が2つ増えた。
読書で頭に残ったインプットが、ひらめきのキッカケになった瞬間でした。
「楽しさ」と「非日常的な感覚」から新しいことが生まれる!?
今回は「読書の価値観」をテーマに、私が小説を読んだあとに見た夢の物語のお話をさせていただきました。
読書のいちばんの価値は、「楽しい」ことだと思います。
そして、もう1つの価値観は、普段使う知識や持っている興味。
暮らしの中の分野や、自分の中の考え方や思いから、少し離れた「非日常的な感覚」を得られること。
「非日常的な感覚」からは、思いもよらないひらめきが生まれることも………
それは暮らしよ良くする工夫であったり、仕事のアイデアであったり、そうではなかったりするのかもしれません。
そう思えた、読書と夢のお話でした。
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