本当に本が読みたくなる読書のブログ

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悩み方で違いが出る、悩み事との向き合い方

ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』

著者 鳥沢廣栄
出版社 株式会社 彩図社
分類 実用書、哲学と考え方
出版日 2018/4/18
読みやすさ ☆☆★読みやすい


世の中に、そこに暮らす私たちに尽きない悩み事。

悩み事を解決する方法と、悩み事への耐性を身につけるとてもためになる1冊です。

大切な本ですので、3回に分けて紹介させていただきますね。


大仏さんの表紙に惹かれて手に取ると…鳥沢廣栄さんの新作だった


ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』を見つけたのは、2018年の秋のことでした。

本屋さんを歩いていると、とても目を惹く大仏さんの表紙の本を見かけます。

思わず手にとると、私のブログでも取り上げさせていただくことの多いお坊さん作家さん鳥沢廣栄さんの新作でした。



悩み事相談の専門家 鳥沢廣栄さんの紹介


鳥沢廣栄さんの本は、ブログでも取り上げさせていただく機会が多く、花水(hanami)自身も著書とホームページの読者の1人。


悩み事相談のご住職 鳥沢廣栄さん

真言宗という宗派のご住職の鳥沢廣栄さんは、私たち世の中で暮らす人の抱える悩み事相談をされているお坊さんです。

生き方、仕事、家族関係や恋愛などさまざまな悩み事の相談を聞き、仏教の教えをヒントに解決のアドバイスをされています。

私自身は、直接悩み事を相談させていただく機会はまだありませんが、著書とホームページで暮らしと生き方のヒントをたくさんいただいています。


鳥沢廣栄さんの悩み事解決本

鳥沢廣栄さんの著書は、今までで2冊紹介させていただきました。


どちらも読みやすく、普段の暮らしに照らし合わせやすい仏教のお話が書かれています。


『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』
www.yu-hanami.com


超訳 仏教の言葉』
www.yu-hanami.com





ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』構成と読みやすさ

ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』の構成

・はじめに p2〜p5
・第1章 悩みとの正しい向き合い方 p16〜p49
・第2章 ブッダが悩みを克服した方法 p52〜p87
・第3章 自己改革の助けになる仏の教え p90〜p121
・第4章 仏教的肯定感を身につける p124〜p147
・第5章 悩みに負けない思考法 p150〜p173
・おわりに p174〜p175


ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』は、5つの章で構成されています。

はじめの1章で、悩み事があることは当然のことで、問題は「悩み方」を見直すことで解決しやすくなるという悩み事へ向き合う基本的な考え方が書かれています。

2章では、悩み事が起こる原因と対策を、3章ではさらに細かく悩み事への向き合い方が書かれています。

4章と5章は、さらに実践的で「悩み事を起こさないコツ」「悩み事に備えて身につけておく考え方」が語られています。


ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』の読みやすさ

本の中の仏教用語は、馴染みのない言葉が多いですが、著書の鳥沢廣栄さんは私たちが普段使う言葉や身近な物事に置き換えて説明してくれます。

本来は難しい内容も理解しやすい、読みやすい本に分類されると思います。



悩み事があることは当然〜感じ方の違いは「悩み方」にあった!


突然ですが、悩み事は多い方ですか?

私は多い方です。

ひと昔前は、もっと多かった気がしますが、そのときは今とは違う悩み事でした。

増えたり減ったり、入れ替わったり、変化する悩み事は、なぜ人によって、そのときによって感じ方に違いがあるのでしょう?


悩みごとは悪いことではなかった

人は悩みがなければ、進歩しないものです。悩み、苦しむことによって、人はその悩みを解決しようと考えるようになります。考えることによって、人は成長していくのです。
何の悩みもないという人は、それはそれで幸せなのかもしれません。しかし、悩みに苦しまないという人は、他人の苦しみや痛みや、哀しみに鈍い人になりやすいのではないでしょうか。自分が苦しんだことがなければ、他人の痛みはよく理解できません。
中略)
どんな人でも、悩みがなければ成長することはできません。ですから、悩みがあるということは、すごくいいことなのです。問題は悩みを抱えることではなく、「悩み方」にあるのです。

第1章 悩みとの正しい向き合い方 p19〜p21

悩み事があることは、いたって普通のこと。

悩み事が起こる理由は、後ほど書かせていただきますが、私たちが「生きている」以上仕方なく平等に起こることです。

悩みの多い少ないは、置かれている環境よりも悩み事を受け止める「悩み方」にあるといわれます。

たしかに、単純なことですが食べるのに困るほどの貧困を経験していないと、3食食べられない方が国内にいることが理解できないでしょうし、どのくらい困るかがわからないことでしょう。

そして、人は悩み事があるからこそ、暮らしの中で工夫をして、また努力することもできます。


「悩み方」を見直す

悩みを抱えると、いつもそのことに囚われ、悶々としやすくなります。思い出してみてください。悩みを抱えていると、絶えず考え事をしていたり、落ち込んで考えがまとまらなかったり、という状態になりやすくないでしょうか。
そのような状態だと、仕事やテストで失敗したり、人間関係で不用意な言動を行ったりと、悪循環に陥りやすくなります。すると、また悩みを抱え、落ち込んでしまうのです。そのうちに、今の状況を恨んだり、嘆いたり、愚痴ったり、クヨクヨしたりするだけで、少しも悩み事が解決しなくなります。
このような悩みの悪循環は、悪い悩み方なのです。
中略)
では、悩みに対し、どのように対峙していけばいいのでしょうか?それをお釈迦様の最期を説いた『涅槃経』を参考に考えてみましょう。
第1章 悩みとの正しい向き合い方 p19〜p21

それでも、悩み事によって生活が崩れたり、命を落とす方が現実には多くいらっしゃいます。

①悩み事がある→②気持ちが落ち着かない→③悩み事を解決できる思考力がわかない→④ストレスが溜まる→⑤別の失敗などで新しい悩み事が起こる→①から繰り返す

このような悪い流れは、「悩み事の悪循環」「悩み事のるつぼ」「悩みのループ」などと呼ばれています。

1つの悩み事を解決する方法だけはなく、「悩み事の悪循環・悩み事のるつぼ」から抜け出す方法、そもそも悩み事の悪循環・悩み事のるつぼに落ちない習慣を身につけておく必要がありますね。



悩み事の悪循環・悩み事のるつぼに陥らないために


ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』の本の紹介だけで
、第1回目が終わってしまいました。

次回、第2回以降は本格的な悩み事解決の方法に触れてみます。

悩み事の多い私は、いくつかの悩み事解決の本を読んだことがあります。

結局は解決できないことが書かれていることも、悩み事を諦めるしか解決できないと書かれている本を多く見かけます。

ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』は、お釈迦様が最後に説かれたといわれる『涅槃経』を元に、悩み事を防ぐ取り組みや、「悩み事の悪循環・悩み事のるつぼ」に落ちない考え方を身につける方法も書かれています。

悩み事の悪循環と悩み事のるつぼは、私も何度か、というより10代にならないくらいから何度も陥ったことがあり、とても苦しく、ストレスを感じることを知っています。

10代の頃は、それをバネに頑張れたものですが、そう毎回ストレスを感じていては暮らしがままならないでしょう。

第2回と第3回の紹介で、悩み事を抱える方にとって前向きになれる本があることをお知らせできればと思います。


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