読書の秋におすすめの思想・哲学・考え方の本
2020年の「読書の秋におすすめの本特集」は、読書量アンケートの結果を元に小説を多く紹介させていただきます。
第4回は、「変化の早い世の中で生きるため」をテーマに思想・哲学、考え方の本を3冊紹介させていただきます。
変化の早い世の中で生きるための考え方
今までにない早さで、私たちの周りで仕組みや習慣、考え方が変わっています。
本来なら、5年から10年かけてゆっくり変わる予定が1〜2年で変わらなければならなくなったといわれています。
読書量アンケートでも、小説の次に読まれていたのは「エッセイ・ノンフィクション」「思想・哲学、考え方の本」でした。
花水(hanami)も読者の皆さまも、変わっていく物事についていくためのお手本が欲しいはずです。
読書の秋におすすめの考え方の本
今回は、それぞれ違う業界の方の考え方の本を選んでみました。
小説家 京極夏彦
東京大学情報学教授 林香里
法恩院住職 鳥沢廣栄
元プロ棋士・タレント 加藤一二三
将棋解説者 渡辺明
『地獄の楽しみ方 17歳の特別教室』京極夏彦
京極夏彦さんは、幽霊が妖怪が登場するミステリ小説を数多く執筆されている作家さんです。
最新の『地獄の楽しみ方 17歳の特別教室』は、10代の若い方へ向けた「生き方講座」です。
SNSの炎上、学校や職場はもちろん見知らぬ人との対人トラブル。
若い世代の方にとって、この世は地獄に思えることもあるでしょう。
京極さんは、この世は「地獄に思える」のではなく「すでに地獄」といわれています。
そんな地獄で長年暮らされ、トラブルと向き合った経験を10代から20代の方に教えてくれる1冊です。
『足をどかしてくれませんか。メディアは女たちの声を届けているか』林香里
こうやってインターネットで配信させていただくには、かなりデリケートなジェンダーの話題。
男性中心の世の中で、性別の違いで役割を与えられていた明治・大正・昭和。
女性の働き方や政治への影響が広まった平成。
令和は、男性とか女性とか性にとらわれないジェンダーフリーが求められています。
東京大学情報学部でジェンダーを専門に教えられている林香里さんが、NHK報道部副部長 山本恵子さん、エッセイスト 小島慶子さんたちとともに、ジェンダーの今とこれからに迫る1冊です。
10〜20代におすすめしたい『地獄の楽しみ方 17歳の特別教室』
「変化の早い世の中で生きるため」
1番のおすすめは、『ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』です。
普段から、悩み事相談に応えている鳥沢廣栄さんの本は、私たちの持つ悩み事の原因と解決方法をわかりやすく伝えてくれますよ。
ただ、今回はTwitterの読書量アンケートで回答していただいた10代と20代の方へ向けた本がいいかなぁと思います。
京極夏彦さんの『地獄の楽しみ方 17歳の特別教室』は、これから社会に出ようとしている方、働き始めて間もない方へ向けたお話しです。
10代の学生さんから、20代前半の社会人の方の暮らしと悩み事にちょうど良く合っているのかなぁと思う1冊ですよ。