暮らしの小説大賞
2014年に始まった「暮らしの小説大賞」は、書籍化や連載されていない作品を発表して出版する珍しい文学賞です。
「ジャンルを問わず、とにかく面白い小説」をテーマにした小説の選考は、受賞作なしと発表される年もあるほどの真剣さです。
今月に最終選考が終わり、受賞作が発表される暮らしの小説大賞について詳しくお話させていただきます。
暮らしの小説大賞とは?
暮らしの小説大賞は産業編集センター出版部が主催する、プロ・アマチュアの垣根を超えた小説の賞です。
大賞受賞作品は、産業編集センター出版部から単行本として出版され、人気作品になった作品もあります。
暮らしの小説大賞のおもしろさ
暮らしの小説大賞は、アマチュア作家さんの作品が新しく発掘されることも珍しくはありません。
一方で、受賞にふさわしい作品がない年には「受賞作なし」と発表される珍しい文学賞です。
面白い作品がないと「受賞作なし」
暮らしの小説大賞の特徴の1つに、面白い作品がない年は「受賞作なし」と発表されることがあります。
実際に2017年は、4月の第3選考の段階で「受賞作なし」と発表がありました。
出版され、読者さんに楽しまれる本を選ばれている選考の真剣さを感じます。
暮らしの小説大賞 過去の受賞作品
・第1回暮らしの小説大賞 『ジャパン・ディグニティ』高森美由記
・第2回暮らしの小説大賞 『ゴージャスなナポリタン』丸山浮草
・第3回暮らしの小説大賞『遁』和田真希、『利き蜜師』小林栗奈
・第5回暮らしの小説大賞『海辺の死神』嘉山直晃
本当に面白い小説が書籍化される「暮らしの小説大賞」
毎年5月に、受賞作が発表される「暮らしの小説大賞」。
書籍化や連載されていない未発表の小説を、プロとアマチュアの垣根なく募集する文学賞です。
暮らしの小説大賞のテーマは、「ジャンルを問わず、とにかく面白い小説」を取り上げること。
著者の実績はもちろん、小説のジャンルも問わない選考方法です。
「面白さ」を大切にしている文学賞として、受賞作にふさわしい作品がない年は「受賞作なし」とキッパリ発表される特徴があります。
受賞作が出るのかを含めて、発表が楽しみな小説の文学賞の1つでもあります。