伝統やこだわりよりも機能性
職人の「こだわり」は良い仕事を生む。
頑固親父の「こだわり」は家族の苦労を生む。
今日も、「こだわらない」ことにこだわってマイエッイを送ります。
こだわりの意味とは?
「こだわりの○○」のように、いい意味でも使われる「こだわり」という言葉。
最近では、あまりいい意味では使われなくなりましたね。
「こだわり」の辞書的な意味は、「心が何かにとらわれて、自由に考えることができなくなる」「普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する」「 物事がとどこおる」「他人からの働きかけをこばむ」とほとんど悪口のように聞こえます。
悩み事相談のお坊さん厳選の仏教用語集『超訳 仏教の言葉』 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
仏教の考え方の本には、「執着」という言葉と同じ意味で使われることもあります。
「こだわり」がある暮らしは生き辛い
人それぞれ、こだわりがあります。
花水(hanami)なら、「こだわりを減らす」ことにこだわっているのでしょう。
それでも、極端すぎるこだわりはとても生き辛く思えてなりません。
例えば花水(hanami)は、炭酸がとても嫌いな時期がありました。
そのため、飲み会の乾杯では1人だけ水割りやカクテルを注文していました。
乾杯まで間が空いてしまいますし、お店も大変ですよね。
また、あるバラエティ番組で「和式トイレでしか用を足したくない若者」が登場していました。
家を建て替える際に、両親は若者のために専用の和式トイレを備え付けたようです。
炭酸を飲まめないことが、アレルギーでないのなら。
身体に何か不自由があって、和式トイレしか使えないわけではないのなら。
それは、こだわりでしかないのでしょう。
炭酸の入らない飲み物を探す手間がかかりますし、お店選びにも気を使うでしょう。
和式トイレは日本国内のトイレのうち10%に満たないといわれています。
こだわりある暮らしは生き辛いことは確かです。
「いいこだわり」が伝統とも呼ばれる
一方で、料理や文化の分野では、細かなことにこだわり続けた結果、時代を重ね伝統と呼ばれるようになります。
伝統と呼ばれる「いいこだわり」、好き嫌いや執着のような「こだわり」に違いはあるのでしょうか?
きっと、ただ1つだけなんだと思います。
それは………
自分が心地いいのが普通の「こだわり」
誰かが心地いいのが「いいこだわり」
こだわりよりも機能性
残念ながら、「いいこだわり」は上手く生まれるものではありません。
多くは、役に立たないアイデアであったり、意味がなかったりするもの。
それなら、「こだわり」は減らした方がいいはず。
暮らし易さ、便利さ、楽しさ………こういった物事の機能性を求めた方が、どんなに世の中が変化しても、自分も合わせて暮らしていける生き易さがあるのではないでしょうか?