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読書の秋におすすめ〜思いに触れるエッセイとノンフィクション 2020

読書の秋におすすめのエッセイとノンフィクション


2020年の「読書の秋におすすめの本特集」は、読書量アンケートの結果を元に小説を多く紹介させていただきます。

第5回は、「思いに触れる」をテーマに選ばせていただいたエッセイ、ノンフィクションの本です。

思いに触れる


読書量アンケートでは、小説の次に読まれていたのは「思想・哲学、考え方の本」と「エッセイ・ノンフィクション」でした。

「思想・哲学、考え方の本」が、「考え方のお手本」になるなら、「エッセイ・ノンフィクション」は「生き方の見本」になるのかなぁと思います。

お手本は、そのまま自分の暮らしに取り入れることができる考え方。

見本は、著者の方個人の経験なので、そのまま自分の中に取り入れることはできなさそう。

ですが、「思いに触れる」ことで、自分の中で動かされる気持ちもあるはずですよ。



熱い思いが綴られたエッセイ、ノンフィクション


「思いに触れる」ことができるエッセイ。

今回は、年齢が若い方向けに大泉洋さんのエッセイ、年齢が高い方向けには片岡義男さんのエッセイを選んでみました。

年代を問わず手に取っていただきたいのは、野球留学生をテーマにしたノンフィクション作品です。


『大泉エッセイ 僕が綴った16年』大泉洋

ドラマ「ノーサイドゲーム」「真田丸」をはじめ、映画「こんな夜更けにバナナかよ」「探偵はBarにいる」で主演もされた大泉洋さん。

親しみのある話し方と真剣さの中にコメディな一面を見せる演技は、嫌いな方はいないはず。

『大泉エッセイ 僕が綴った16年』は、大泉洋さんが1997年から綴っていたエッセイ。

誘われるままにはじめたラジオ番組の秘話から、人生の決断をした当時の気持ちが飾らずに綴られている1冊です。

『彼らを書く』片岡義男

年代の高い読者さんには、作家 片岡義男さんの『彼らを書く』もおすすめです。

片岡義男さんというと、『珈琲が飛ぶ』などの小説で有名な作家さんですが、エッセイも多く執筆されています。

『彼らを書く』は、ザ・ビートルズをはじめ世界中で知られているミュージシャンの方々を取り上げています。

ミュージシャンが音楽作品に込めた思い、受け取るのは聴き手によって変わります。

小説家として、1人の文化人として、片岡さんが受け取った思いとは?

音楽好きの方にも楽しんでいただけるエッセイですよ。


『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない!』菊池高弘

海外出身の選手が活躍するスポーツの世界。

海外出身の方の力に頼らなければ、成り立たなくなった日本の産業。

野球専門雑誌のライターでもある、著者 菊地高弘が伝えてくれるのは、高校野球の「野球留学生」を取り巻く問題。

10代で親元を離れ、言葉も通じない異国に夢を見て訪れた海外出身の少年たち。

強豪校の対戦相手側から、「ガイジン部隊」と呼ばれることもある。

彼らは、高校で野球がしたいだけ。

これから訪れる海外出身の労働者の方の増加の前に、読んでおきたいノンフィクション作品です。



気持ちまで暖めてくれる『大泉エッセイ 僕が綴った16年』


紹介させていただいた3冊とも、「思いに触れる」ことができる素敵な1冊です。

読書量アンケートで、「本を読む機会が増えた」と答えていただいた10代〜20代の方には『大泉エッセイ 僕が綴った16年』がおすすめです。

大泉洋さんのことを、「ちょっと若くて友達感覚のお父さん」「年が離れていても頼りないお兄さん」だと想像して読んでみてはいかがでしょうか?


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