読書の秋だから季節の流れが楽しる小説
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆さま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
季節の本を紹介させていただく、「読書の秋だから読みたくなる本特集」コーナーです。
今年の秋は「読書の秋だから○○」をテーマに「小説」、「エッセイ、ノンフィクション」「実用書」「ビジネス書、政治・経済の本」「思想・哲学、考え方の本」「読書の効果と読書術の本」「一般教養、サブカルと雑学の本」を紹介させていただきますね。
第7回は、「季節の流れが楽しる」をテーマに「小説」を取り上げてみましたよ。
季節の流れを楽しんでみる
毎年秋になると、少し寂しい気分になります。
大好きな夏が終わってしまいそうで、それだけで気分が下がるのは私だけではないと思います。
実は秋は、時々夏に戻ったり、春のように錯覚したり、焦りがちな冬が近づいたりと四季の特徴が寄り添った季節でもあります。
そんな秋だから、季節の流れを楽しんでみてはいかがでしょう?
季節の流れが楽しる小説
季節の流れを楽しむなら、花水(hanami)の紹介する作品では、小川糸さんや坂木司さんは季節の変化を叙情的に表現されています。
『スイム!スイム!スイム!』五十嵐貴久
映像化もされた「リカ」シリーズをはじめ、サスペンスから青春小説まで多彩な作風の五十嵐貴久さんのスポーツ小説『スイム!スイム!スイム!』。
協会という大きな壁に向き合う登場人物、作品のストーリーがレースになっているような展開の中にある季節を感じるセリフは、作品の中に四季のある世界が広がっていることを楽しめる物語です。
今回は、少し何気なく、登場人物のセリフ、繰り広げられるやり取り、ストーリーの変化にほんのりと季節感が込められた作品を選んでみましたよ。
『強運の持ち主』瀬尾まいこ
OLから占い師に転向した、主人公ルイーズ吉田。
ショッピングモールの片隅で出会う、悩める人と繰り広げられるやり取りの中で1年の中に明暗のハッキリとした季節の流れが伝わってくる物語ですよ。
『迷犬マジック』山本甲士
ほっこりエピソードが満載の「ひかりの魔女」シリーズが人気の山本甲司さん。
新作は、黒い迷子の柴犬がつなぐ人と人の物語。
生活感あふれる登場人物の暮らしから、黒柴マジックの歩いた季節の流れを追いかけてみてくださいね。
季節のストーリーが何気なく飾るアスリートの物語
どの作品も何気なく季節感が込められていたのですが、最近読ませていただいた五十嵐貴久さんの『スイム!スイム!スイム!』は、アスリートの挑戦というテーマの中で飾りのように描かれた季節のストーリーが素敵でならない1冊です。
スポーツに興味を持たれた方は、読んでみてはいかがでしょうか?