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冬におすすめの登場人物を思わず応援したくなる小説 2024

思わず応援したくなる小説


冬におすすめの本特集2024、今回は「冬の情景が素敵な小説」「思わず応援したくなる小説」「冬に挑戦したくなるミステリー」「実写版と読み比べたい小説」の4つのテーマで14冊の小説を紹介させていただきます。
第2回は、登場人物の苦労や悲しい展開に「思わず応援したくなる小説」を選んでみましたよ。

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登場人物を思わず応援したくなる小説


思わず応援したくなる小説では、家族、友情、思いが目まぐるしく揺れ動く作品を選んでみましたよ。

『雨上がりの川』森沢明夫

雨上がりの川 (幻冬舎文庫)

著者 森沢明夫
出版社 株式会社幻冬舎
分類 小説
出版日 2020/12/9(単行本2018/10/25)
読みやすさ ☆☆★読みやすい
平穏な日常は、1つの出来事で崩れることもある。
親子3人家族のひとり娘 川合春香は、通っている中学校でいじめの標的になったことがきっかけで部屋に引きこもることに。
娘の痛々しい姿を救いたい川合杏子は、カウンセラーとして知られる紫音千恵子だった。
運気が上がるアクセサリーや家具の配置、勧められるがままに運気を上げることに没頭する妻に明らかな違和感を感じる川合淳は、マインドコントロールに合う妻をもとに戻すよう奔走することに……。
ありきたりでも、変わらずあることが有り難い日常。
傾きかけ壊れる家庭を元にもどきたい淳、無力感に押されながら立ち止まる春香を応援せずにはいられない物語。


『遠い町できみは』高遠ちとせ

遠い町できみは

著者 高遠ちとせ
出版社 株式会社ポプラ社
分類 小説
出版日 2024/3/13
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
都会から離れた海辺の八重浜町に転校することになった、小学校六年生の主人公 鳴海翔。
闘病の末亡くなった母、看病で疲れ果て入院することになった父と離れ、祖母の元で始まる新しい生活。
慣れない暮らしの中で翔は近所の叔母香夏子の営むサーフショップで、同年代の友人 栗原大也と川崎美波と出会う。
大也は倫理観が低い若い母に万引きで暮らすことを強いられ、美波は暴力を振るう義父と止められない母に翻弄される日々を過ごしていた。
サーフィンが結んだ友情、互いに降りかかるトラブルに手を取り合いながら向き合う3人の少年少女を応援せずにはいられない物語です。


『残照の頂 続・山女日記』湊かなえ

残照の頂 続・山女日記 (幻冬舎文庫 み 23-3)

著者 湊かなえ
出版社 株式会社幻冬舎
分類 長篇小説
出版日 2024/8/8(単行本2021/11/1)
読みやすさ ☆☆★読みやすい
山ガールの思いを描いた、山女日記の続編の短編集『残照の頂 続・山女日記』。
山好きの今は亡き夫を思い、後立山連峰に望む綾子と同行者の麻実子。
北アルプス表銀座に望む音大生サキとユウ、立山剱岳に水入らずで登る母子。
山を訪れた1人1人の登場人物が、そこに向かう思いを抱いている。
登場人物だけではなく、今すれ違った誰かにも、その人にしか知らない思いがあるはず……。
日常と照らし居合わせながら、行き交う人々を応援したくなる物語でしたよ。




この冬応援したくなる登場人物は?

遠い町できみは


思わず応援したくなる小説はいかがでしたか?
登場人物の苦労や悲劇は、物語の中でもどこか放っておけなくて、それでいて読者にはできることはなくて、もどかしくもありますよね。
花水(hanami)は、高遠ちとせさんの『遠い町できみは』の3人の登場人物 鳴海翔、栗原大也と川崎美波を応援したくなりましたよ。
大人の都合で翻弄される子どもたちの苦難は、現実でもありふれたことで、それでいて第三者の大人にできることはほとんどないようです。
私にできることは、こうして物語を紹介して知ってもらうことぐらいです。
せめて、多くの方に共感いただけることを願います。




冬におすすめの本特集2024

www.yu-hanami.com
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