本当に本が読みたくなる読書のブログ

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大人も楽しめて、子どもに読ませてあげたいハリー・ポッターシリーズ ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

大人も楽しめて、子どもに読ませてあげたいハリー・ポッターシリーズ ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

著者 J・K・ローリング(J・K・ローリングさんの紹介〜ハリーポッターを生んだお母さん - 本当に本が読みたくなる読書のブログ)
訳者 松岡佑子
出版社 株式会社静山社
分類 海外文学、児童文学
出版日 2001年7月18日
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい


またまた書いてしまいました、ハリー・ポッターシリーズの第3弾です。

もちろん普通のハリー・ポッターシリーズの紹介ではなく、「大人も楽しめて、子どもに読ませてあげたい」ハリー・ポッターシリーズとテーマを決めて自分へのお題にしています。

そして、ここからが私が伝えたかった「大人も楽しめる」ハリー・ポッターシリーズです。

大人も楽しめる理由は謎解きの要素が強くなっていくことと、魔法界の社会の仕組みが明らかになっていくことにあります。

そして物語に関わるに大人のキャラクターが増えて、その役割が出来上がっていく物語でもありますよ。

ハリー・ポッターには2つの読み方がある

ハリー・ポッターたち魔法学校の生徒目線のファンタジー


ハリー・ポッターシリーズの見どころは何と言っても魔法の世界で繰り広げられる物語でしょう。

前回の『ハリー・ポッターと賢者の石』ではハリー・ポッターホグワーツ魔法学校に入学した物語、2作目の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』はハリー・ポッターたちが2年生、13歳の時の物語。

今回の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、ハリー・ポッターは14〜15才、日本では中学校2年生の物語。

まだまだあどけなさがあった子どもから少年となり、少したくましくもなったハリー・ポッターが直面する残酷な現実。

今まで大人たちが伝えていなかった両親の死について向き合わなければならないシリアスな物語。

その中でも尊敬できる先生と出会い、今まではイタズラや冒険を乗り越えた仲間たちと人生を共有していき深まる友情。

J・K・ローリングさんの、ハリー・ポッターの年齢に合わせた成長する物語には驚かされます。


大人の登場人物目線のミステリー


一緒に読む親御さん世代は全作を通して長編のミステリーとしても楽しめますよ。

ハリー・ポッターシリーズは最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』まで解けない謎があり、今回の謎解きの鍵は動物たちが握っていますあります。



注目の登場人物


ハリー・ポッター


今作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のハリー・ポッターは、大きな壁と向き合わなければならない運命。

それは、生まれてきた時から決まっていたかのように訪れる過去との対峙。

知らなければならない両親の死。

作品の中のハリー・ポッターと年齢の近い方は、気持ちがこもってしまうはず。

中2病の後遺症のある花水(hanami)も感情移入してしまいましたから。

映画でもダニエル・ラドクリフさんの演技は、作品のハリー・ポッターに近い印象を受けましたよ。


ハーマイオニー・グレンジャー


1作目から続けて登場しているお馴染みのハーマイオニー・グレンジャーも、今回活躍する1人。

言ってしまうとネタバレになってしまいますが、ハーマイオニーの学校生活での暮らし方は目が離せませんよ。

映画では、美女と野獣でも再ブレイクを果たしたエマ・ワトソンさんが女の子から急に女性らしくなっていて素敵な印象を受けますね。


シリウス・ブラック


物語のタイトルにもなっているアズカバンの囚人シリウス・ブラック。

物語のキーマンで、ハリー・ポッターの両親を裏切り一般人を巻き込んんで仲間を殺した罪で、魔法界の刑務所アズカバンで終身刑で服役中の凶悪犯。

アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックの目的は新たな殺人を犯すため。

私たちの世界での「見つけ次第射殺もやむなし」で手配された彼の目的は………。

映画ではバットマンシリーズに登場するゲイリー・オールドマンさんが演じています。

私はエアフォースワンのテロリスト役の狂気に駆られた印象が強かったため、配役はぴったりに思えました。


リーマス・ルーピン


ホグワーツ魔法魔術学校での必修科目、『闇の魔術に対する防衛術』の教師として赴任するリーマス・ルーピン先生。

劣等生のレッテルを貼られているネビル・ロングボトムにも、魔法を成功させる優秀な教師のルーピン先生の難点は体が弱いこと。

映画ではデヴィッド・シューリスの優しく活気のある教え方が印象的ですね。


コーネリウス・ファッジ


今作ではいよいよ魔法界の最高権力者の登場です。

コーネリウス・ファッジ魔法大臣、私たちの社会での首相や大統領と同じ立場にあるファッジ魔法大臣ですが、前回もお伝えした通り権利の集中はやや危ないんですよ。

映画ではロバート・ハーディーさんという初老の俳優さんが演じていました。


魔法生物


今回は魔法界の生き物、魔法生物が登場しますよ。

魔法生物飼育学の先生に就任したハグリッド、彼の担当する動物に近い魔法生物の他に、リーマス・ルーピン先生の専門の闇の魔術に対する防衛術では『まね妖怪ボガート』、『吸魂鬼ディメンター』が登場。

吸魂鬼ディメンターはミイラが死神のフードを被った日本で言う妖怪のような生き物。

氷のような冷気を纏い人の幸福を吸い取り生きる糧にするディメンター、近くにいるだけで人の心の中からは幸せな気持ちが次々と吸い取られ絶望と無気力感しか残らなくなる恐ろしい存在。

このディメンターが人に行う恐ろしい行為は子どもは夢に出てきそうな恐怖を感じそうですね。

そんな時は、チョコレートと心に今までで最も幸せだったこと、これから幸せになりっている姿を思い浮かべると良いようですよ。

これ、本当です。

理由はまたの機会に。
(^_^)



ハリー・ポッターの世界観


魔法界の警察組織


今作が『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』というタイトルと、脱走したシリウス・ブラックが登場する作品だけあり魔法界の法律や制度が登場する作品でもあります。

まずは、魔法界でも犯罪を犯せば刑務所に収監されるのは変わりないこと。

犯罪者の魔法使いを取り締まる機関は『魔法法執行部』と呼ばれる司法組織。

その中に特殊部隊があり、10数年前の事件当時のシリウス・ブラックは逮捕されることのなります。

『魔法法執行部』が現実の警察組織のように機能しているようですね。


規制対象でもある魔法


ハリー・ポッターシリーズで使われている魔法や魔法の道具の中には、登録や許可が必要なものが登場します。

その中の1つが『動物もどき』と呼ばれる魔法。

魔法使いが動物に変身する魔法ですが、魔法省に届け出をして初めて公的な場で使える魔法のようです。

理由は作中でも語られていますが、変身をすることで犯罪に悪用することもできるからでもあります。


魔法の習得にも難易度がある


魔法の習得に難易度があることも『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』から知ることができます。

どうやら、ホグワーツ魔法魔術学校の学年の他にも公的な試験によって難易度が取り決められているようで、Ordinary Wizarding Levels(普通魔法レベル試験)の頭文字「O.W.Ls(ふくろう)」、N.E.W.T試験(めちゃくちゃ疲れる魔法テスト)と魔法使いの能力を図る試験もあるようです。

ハリー・ポッターの呪文では最も知られている『エクスペクトパトローナム』(守護霊の呪文)はこのN.E.W.T試験以上で、大人のほとんどの魔法使いでも使える人は少ないほど難しい呪文と言われています。


武器でもある杖

そして杖の扱いです。

第1作、第2作では童話の扱いと同じ魔法使いの杖ですが、今作の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』からは杖は使いようによっては人殺しの武器にもなります。

作中では一般社会のイギリスの首相へ魔法大臣から「銃を持った凶悪殺人犯が脱獄した」と伝えられます。

一般社会に伝わりやすい表現ではありますが、銃や刃物と同じ使い方によって人殺しの武器にもなる役割が魔法使いの杖に与えられた作品でもあります。



ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で注目するキーワードは「時間」「希望」

今回の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のキーワードは「時間」と「希望」。

時間は文字通り過去から現在、そして未来へと変化していく流れ。

過去の出来事の結果が現在、そして未来。

ダンブルドア先生によると、魔法を持ってしても今を変えることはできないようです。

それなら未来は………。

その未来に望むこと、希望は自分が望んでいる幸せ。

少しでも書くとネタバレになりそうなのでここまでにしておきますね。


ハリー・ポッターシリーズ前半4部作のまとめはこちら↓
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大人も楽しめて子どもに読ませたいハリー・ポッターシリーズ↓
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ハリー・ポッターシリーズのコラムはこちら↓
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読書の秋に読みたくなる3冊のビジネス書

「読書の秋」に読みたくなる3冊のビジネス書

2017年の「読書の秋シリーズ」、最終回はビジネス書の紹介です。

読書の秋に読みたいビジネス書コーナー

たまたま本探しと『お題』のタイトルが一致して偶然で始めた、読書の秋に読みたいおすすめの本コーナーも今回で最後になりましたね。

4回目の今回はビジネス書を3冊紹介します。

佐々木閑さんの本はタイトルが『ブッダに学ぶ「やり抜く力」』と、生き方の実用書?と思うかもしれませんが、働き方を考える時に使えそうな内容だったのでビジネス書として紹介します。

石井佳枝はトヨタで採用されている仕事のやり方を、有名な堀江貴文さんは話題の『多動力』で時間の無駄を省く考え方を取り上げています。

それでは、読書の秋シリーズの最終回をどうぞ!



ブッダに学ぶ「やり抜く力」 佐々木閑

ブッダに学ぶ「やり抜く力」


ブッダに学ぶやりぬく力』、この本をなぜビジネス書の紹介で取り上げるのか疑問ですよね?

この本は仏教の考え方を取り入れた、物事の取り組み方について書いてありますが、仕事に関する例が多く紹介されています。

第2回の実用書で仏教の生き方の実用書を紹介しましたが、『ブッダに学ぶやりぬく力』では仕事への応用が主な内容になります。

最新のビジネスモデルではありませんが、仏教の考えの1つに「好きなことを仕事にして、好きなことをしながら生きること」の考え方があり、好きなことを仕事にできた方が成功するとあります。

著者の佐々木閑さんの伝えたいテーマでもありますが、少々理想的な働き方で、なかなか成功することは難しいですよね。

それよりも、仏教の持つ1つ1つの細かで柔軟な物事の捉え方を仕事に応用できる内容が実際の仕事にすぐに活かせてお得だと思いますよ。


世界一シンプルで世界一成果が出る トヨタ流仕事の教科書 石井佳枝

世界一シンプルで世界一成果が出る トヨタ流仕事の教科書


たまには「働き方」に関する本をと思い立ち、ビジネス書を探していて見かけたのが『世界一シンプルで世界一成果が出る トヨタ流仕事の教科書』、内容を見てみると実用的なものでしたよ。

働く立場はプロジェクトリーダーから一技術者へ変わりましたが、これを機に「働き方」の初心に返ってみたく手に取った1冊。

「読みたくなった」に分類していますが、つい昨日既に買ってしまいました。

ゆっくり自分の仕事と照らし合わせて読みたい1冊でもあります。


多動力 堀江貴文


ほりえもん』こと堀江貴文さんを知らない方はいないでしょう。

私はライブドア時代の尖った『ほりえもん』は好きになれませんでしたが、最近の堀江貴文さんには共感できる部分が多くあります。

尖っていた部分が目立っていて、堀江貴文さんの「自分の限られた時間を有効に使おう」という考えを見つける事ができなかったんですね。

今では国産の小型ロケットで話題にもなる堀江貴文さんの「自分の時間を有効に使う」考え方の詰まった1冊です。

堀江貴文さんらしい毒舌もありますが、それも含めて普段の仕事に応用しやすい内容が盛り沢山ですよ。


読書で新しいことをインプットして気持ちを高めてみる

最近ビジネス書読んでないなぁと思い何冊か候補をあげてみました。

これから先、自分でお店を持ち切り盛りする野望(希望?)のために、経済関係の本を読んでいかないとなあと思っている花水(hanami)。

そうは言っても、すぐに役立つハウツー本や、生き方と考え方の実用書を読んでいます。

せっかく読書が好きで、得意なことでもあるので生かしていかないとですね。

読書の秋に読みたくなる本の紹介シリーズは4回目で完結しますが、読みやすさのためにまとめページを作ってみますね。


ビジネス書を選ぶポイントはズバリ実用性です↓
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実用書とビジネス書の違いを知りたい方はこちら↓
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読書の秋に読みたくなる本のコーナー
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読書の秋に読みたくなる3冊の実用書〜仕事と暮らし

今週のお題「読書の秋」

「読書の秋シリーズ」、今回は仕事と暮らしに役立つ実用書の紹介です。

読書の秋に読みたい仕事と暮らしの実用書コーナー


本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧のみなさま、こんにちは花水由宇(hanami yuu)です。

北国は昨日の夜はすごい雨でしたよ、今日は穏やかで気持ちの良い秋晴れです。

読書の秋に読みたくなるおすすめの本の紹介コーナーも第3回になりました。

今回は仕事と暮らしに役立つ実用書3冊を紹介しますね。

2冊の実用書は「文章の書き方」と「ブログの運営」に役立つ実用書です。

そして、もう1冊は………これはすみません。

私個人が旅行と推理小説の犯人探しに役立てたい乗り物情報です。

乗り物情報は必要な方だけで、2冊の実用書はきっと役に立ちますよ!

残念ながら、その文章では伝わりません 山口拓朗

残念ながら、その文章では伝わりません (だいわ文庫 E 353-1)


ブログを書き始めてから、文章を書く基礎は身につけておかないとと常に思っていますが、なかなか良い実用書が見つかりませんでした。

はじめは池上彰さんの『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』を教科書にしようと思っていましたが、対談形式の本で教科書向きには思えずやめてしまいました。

『残念ながら、その文章では伝わりません』は、ちょうど雑学文庫の本棚を眺めていて偶然見つかった実用書です。

著書の山口拓朗さんは、雑誌記者の経歴もあり現在はビジネス文章からWebライティングなどの執筆活動に加え、講演もされている文章のエキスパート。

教科書に即採用しましたよ。

私自身も文章の書き方を身につけて、紹介できる日を楽しみにしています。



頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書 吉見夏見、染谷昌利

頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書


この本をTwitterで見かけてから、文章を書く技術の教科書にしようと探していました。

著者の吉見夏見さんは、現役のWebライターで、染谷昌利さんはブログの成功者、まさにブログの記事を書くための実用書としては信頼性の高い1冊。

染谷昌利さんの『世界一やさしいブログの教科書1年生』は私にブログというものを教えてくれている教科書!
https://www.yu-hanami.com/entry/2017/05/12/073437

https://www.yu-hanami.com/entry/2017/05/14/084445


内容は記事のライティングというより、Webライターとしての働き方とサイトの運営が中心です。

文章の書き方の教科書に採用はしませんでしたが、ブログ運営の内容は染谷昌利さんの『世界一やさしいブログの教科書1年生』と同じくらい実用的でしたよ。

文章の書き方を『残念ながら、その文章では伝わりません』で勉強した後に、ブログの運営を見直す参考書として読みたい本ですね。



首都圏のりもの情報 乗り物情報編集室

2017年度版 首都圏のりもの情報


『首都圏のりもの情報』は、あまり今までの紹介にはなかったタイプの本ですよね。

この本は旅行のために買いました。

東京には、2回訪れたことがありますが電車の乗り継ぎがまるで迷路でした。

私の暮らす北国はJRが廃線になっていく地方ですので………。

そして、推理小説を読む時に犯人の行動を探る上でも役に立ちますよ。

使い方がアナログでしたね、今では金田一少年も推理にスマホを使う時代ですから。


読書で新しいことをインプットして気持ちを高めてみる


夏に高まっていた気分が、少し下り坂になるのは北国に住んでいる花水(hanami)だけではないと思います。

小説で気持ちを暖めて、生き方の実用書で気分を整えた後は、少し実用的な知識をインプット。

皆さんの気持ちの切り替えに少しでも役立てたらと思い、たまたま偶然始めた読書の秋コーナー、少しはお役に立てましたか?

実用書の選び方のポイント、それは作家さんの信頼性です。

https://www.yu-hanami.com/entry/2017/09/02/075923www.yu-hanami.com


次回、第4回はビジネス書の紹介ですよ。

実用書とビジネス書の違いを知りたい方はこちら↓
www.yu-hanami.com

読書の秋に読みたくなる本のコーナー
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