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日本のなくしたほうがいい、変えたほうがいい風習に迫る本 2019年

冬におすすめの政治と経済の本特集

実用書、思想と哲学・考え方の本、一般教養・サブカルと雑学の本、読書の効果と読書術の本、ビジネス書・政治と経済の本、エッセイとノンフィクション、小説の7つのジャンルから紹介させていただきます。

第4回は、「日本の社会と世界」をテーマに一般教養・サブカルと雑学の本から4冊を取り上げてみました。

冬におすすめのビジネス書、政治と経済の本


「日本の社会と世界」をテーマに、世界史の本が1冊、社会の仕組みに関する本が2冊、社会小説と呼ばれる世の中の出来事をテーマにした小説を1冊選んでみました。

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』山崎圭一

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1冊目は、どうしてもおすすめしたい一般教養の本です。

私自身は歴史は好きな方ですが、詳しいのは興味のある地域に限られていたりします。

高校で先生をされる山崎圭一さんは、世界史を覚えられる5つのポイントがあると書かれています。

1.世界史は数珠つなぎで学ぶ
2.主語を変えない
3.年号は覚えない
4.世紀は中東世界を軸にする
5.地域史から世界史の順で覚える

とても分厚い本でもスラスラと読み進められるのは、世界史がわかる5つのポイントに合わせて用語が少なく書かれているからでしょう。


ベーシックインカム』井上真偽

2016年の本格ミステリ大賞作家が描く未来の世界。

物語の中では、ベーシックインカムが施行された日本では最低限の生活が送れるお金が支給されることに。

生活の保障で窃盗や強盗は減ると主張を続けた、ベーシックインカム推進派の大学教授に起こった出来事とは?

ベーシックインカムについて経済学者・政治学者の方が書かれた専門の本は多いのですが、物語視点で描かれた作品はこれから起こる未来をイメージしやすいのかもしれません。


『日本社会のしくみ』小熊英二

著者は、慶應義塾大学で日本文化を専門にされている小熊英二さん。

長時間労働」「転職のしにくさ」「収入の格差」、日本が抱えている問題は決してテレビで報道される一部の人だけの問題ではないはず。

その原因に、慣習・慣行があると著者はいいます。

「なくても困らないこと」
「無くした方がいいこと」
「変えなければならないこと」

これらが変わらないのは、日本人が慣習に従って暮らしていることが原因になっています。

そう思うと、「忘年会スルー」も悪い意味ではないと思います。

「忘年会をする理由は何ですか?」

矛盾がなく、感情的にならず、慣習に囚われず答えることができる方はいるでしょうか?

仕事と暮らしの慣習を見直していきたい1冊ですね。


『なぜ共働きも専業もしんどいのか』中野円佳

世界最低にランクづけされている「夫の家事・育児平均時間」。

日本社会が作り上げた生活の保障「終身雇用」と「年功序列」は崩壊し、「長時間労働」と「会社の支配」だけが残った。

日本の働き方に警笛をあげるのは、育児をテーマに本を書かれている中野円佳さん。

企業、学校、地域、そして家庭にまで掘り下げて限界を迎えた日本社会の今後の取り組みが提案された1冊です。



注目は『日本社会のしくみ』


今回のテーマが「日本の社会と世界」ということもあり、小熊英二さんの『日本社会のしくみ』に興味が惹かれます。

日本の風習には、素晴らしい価値観があるものも多くあります。

ですが、働き方や地域での暮らしでは、「無くした方がいいこと」「変えなければならないこと」も少なくはないと思います。

年末年始、ご自身の暮らす地域、働き方、もう1度振り返ってみたいですね。



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