「いただきます」と「ありがとう」
ちょっと振り返りたいいい言葉。
ふと思い出した子どもの頃のエピソードから、「いただきます」と「ありがとう」を振り返ってみます。
どちらも「今」に感謝することば
「いただきます」と「ありがとう」、どちらも説明がいらないほどありふれていて、多くの人が意味を知っている言葉です。
命をくれた存在に感謝する「いただきます」
幼い頃、親戚の家に来るお坊さんが法事の席でされたお話がいつまでも記憶に残っています。
「私たちは“命”を奪わないことはできません。なぜならご飯を食べるからです」
「それなら肉や魚を食べなければいい?いえいえ、野菜やお米にも命があって、野菜を作るときに虫も殺しているからです。私たちの食卓には、見てわからないほど多くの生き物の命が並んでいます」
「生き物は、私たちを生かしてくれるために進んで大切な命を与えてくれた。あなた、できますか?私も、できないでしょう」
「だから、私たちができない“命を与えてくれた”ことに感謝をして手を合わせ、“いただきます”と言いましょう」
広い意味で感謝を伝える「ありがとう」
ありがとうの由来も、仏教の考え方にあることは聞いたことがあるかもしれません。
ありがとうは「有り難い」という考え方をもとにしています。
有り難いは、私たちが人間として生まれたのはとても貴重という教えです。
地球上の全ての生き物の中から、人間の私に生まれる確率は何兆分の1でしょうか?
世界中の人々の中から、私として生まれるだけでも56億分の1。
どちらも宝くじで1等を当てるより難しいことです。
自分の今があるのは誰かのおかげ
「いただきます」「ありがとう」は、使う場面も由来も違います。
共通点は、どちらも「私の今」があるのは「誰かのおかげ」ということ。
おかげさまで今がある
アスリートの方の優勝インタビューや有名人の活躍では、「今の自分があるのはあの人のおかげ」とエピソードを語られることがあります。
そこまで大げさではなくても、「今」の何気ない日常があるのは、知ってる方、知らない間にお世話になった方の「おかげさま」なのだなぁと思いますよ。
参考にした本はこちらです
こころを磨くSOJIの習慣 松本紹圭
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一切なりゆき〜樹木希林の言葉 樹木希林
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えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ! 名取芳彦
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お経 浄土宗 藤井正雄
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超訳 仏教の言葉 鳥沢廣栄
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ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方 鳥沢廣栄
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超訳 般若心経 “すべて”の悩みが小さく見えてくる 境野勝悟
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『しょせん幸せなんて、自己申告。』綾小路きみまろ
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