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2021年本屋大賞ノミネート作品が発表される

2021年本屋大賞はノミネート10作品の大接戦

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今年も読書好きにとってはたまらない、本屋大賞の季節になりました。

1月に一次投票が終わり、発表されたノミネート10作品、話題作品、注目の作家さん、文学賞ノミネート作品が集まる2021年の本屋大賞

本屋大賞史上、稀に見る接戦で盛り上がることは間違いなさそうです。


2021年本屋大賞

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本好きの注目が集まる本屋大賞!今年も一次投票が終わり、話題の10作品がノミネートされました。

全国の書店員さんによる二次投票は、2月28日まで行われ、4月14日に2021年の本屋大賞が発表されます。



2021年本屋大賞ノミネート10作品


全国の書店員さんに選ばれ、一次投票で選ばれた作品は、どの作品も本好きにはたまらない1冊。

10作品全てが、書店員さんがおすすめできる物語なんです。


『犬がいた季節』伊吹有喜

昭和のある日、高校に迷い込んだ子犬のコーシロー。

生徒と一緒に過ごし、彼ら彼女らが卒業した後も、また新しい学生と過ごす日々。

情熱に沸く昭和の18歳、夢が現実に近づいてくる世紀末の18歳、暗い話題の中でも未来を描く新世紀の18歳。

コーシローの目に映り、遠くまで聞こえる耳に集まり、誰かが語りかけた青春の記憶。

大人になった読者さんが青春を思い出せる1冊が2021年本屋大賞にノミネートされましたよ。


『お探し物は図書室まで』青山美智子

生きづらい世の中に疲れた人々が立ち寄る小さな図書館。

近寄りがたい雰囲気でも、聞き上手な司書さんは、悩み事を聴き終えると、思いもよらない1冊とお手製の付録を渡してくれる。

本当にあったらいいなと思える図書館での物語を描いた、気持ちが暖められる1冊がノミネートされましたよ。


『推し、燃ゆ』宇佐見りん

第164回芥川賞受賞作品

アイドル上野真幸に惹かれ、命がけで推しを応援する主人公あかり。

ある日、真幸がファンを殴り暴力沙汰に………。

活動自粛で自宅から配信活動をする推しを応援するため、ネットの全てを駆使して「推し続ける」ことを誓うのだった。

「今」を描いた世界観で第164回芥川賞を受賞された宇佐見りんさん。

2021年本屋大賞のダブル受賞になるのでしょうか?


『オルタネート』加藤シゲアキ

第164回直木賞ノミネート作品
第42回吉川英治文学新人賞ノミネート作品

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」の登録が義務付けられた近未来。

完成されたIT空間と、未完成な感情。
出会い、恋、愛、そして大切な繋がりとは何なのだろう。

トラウマを抱える蓉(いるる)、「オルタネート」信奉者の凪津(なづ)、オンリーワンを目指す尚志(なおし)、3人の物語の果ては………。

NEWSのメンバー加藤シゲアキさん、第164回直木賞に続くノミネートです。


『逆ソクラテス伊坂幸太郎

『逆ソクラテス』は、カンニング騒動、運動会事件の他に学校で起こる5つの謎に迫る短編ミステリ小説。

伏線の回収と物語同士の細かなつながりが楽しめる、伊坂幸太郎さんの世界観が込められた1冊です。


『この本を盗む者は』深緑野分

「キノベス!2021」第3位

曾祖父(ひいおじいさん)が収集した本で埋め尽くされた書庫「御倉館」の管理を任された女子高校生の深雪。

蔵書家の家系に生まれても、本が好きではなく、仕方なく義務的な管理人をこなす深雪。

ある日、曰く付きの1冊の本が「この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる」というメッセージを残し盗まれてしまう。

本の呪いで外の世界は、物語の中と入れ替わってしまうことに………。

本の謎、犯人の招待に迫る売り切れ続出中の話題作。

2018年にTwitter文学賞1位、他にも大藪春彦賞直木賞本屋大賞にそれぞれ2回のノミネート経験のある深緑野分さんの長編ミステリーは有力候補だと思いますよ。


『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

家族に利用され、虐待を受け虐げられた女性と少年。

仲間にさえも聞き取れない52ヘルツの声でなくかれらは、お互いの声だけは聞くことができた。

関わりを求めても裏切られ続けていた2人の出会い、その先にあるものは………悲しさの中にある絆のつながりとは…。


『自転しながら公転する』山本文緒

東京都内で働く32歳の主人公 都。

病気になった親の看病のために、生まれ故郷に戻り新しい暮らしを始めることに。

介護に仕事、そして結婚を見据えた恋愛。

ドタバタと巡るように過ぎる毎日の中での出会い。

リアルな世界観を感じられ、同世代の共感を集める話題作です。

吉川英治文学新人賞直木賞受賞経験のある山本文緒さんの新作が2021年本屋大賞にノミネートされました。


『八月の銀の雪』伊与原新

第164回直木賞ノミネート作品

想像しかされていない地底の底、空気が含まれているかギリギリの宇宙との間、実際に見たことがない深暗の海の底、知らない誰かと、そこだけに詳しい誰かが巡り会う、科学の物語。

2019年に『月まで三キロ』で新田次郎文学賞を含む3つの文学賞を受賞された伊与原新さん。

第164回直木賞ノミネートに続き、本屋大賞の受賞はなるのでしょうか?


『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう

2020年本屋大賞受賞作家

小惑星の衝突で1カ月後に滅んでしまう地球。

全ての人が平等に滅ぶ中、滅ぶまでの生き方は平等ではなかったのかもしれない。

人生を上手く生きられなかった、不器用な登場人物 友樹・信士・静香・Locoの4人は、最後の1カ月間をどう過ごすのでしょう?

崩壊する世界の1カ月間から目が離せない話題作です。

『流浪の月』 で2020年本屋大賞を受賞された、凪良ゆうさんが史上初の連続受賞をされるのでしょうか?



文学賞ノミネート作品、本屋大賞ノミネート経験のある作家さんがずらりと並ぶ

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今回の本屋大賞は、第164回芥川賞を受賞された宇佐見りんさん。

同じく第164回直木賞にノミネートされた加藤シゲアキさんと伊与原新さん。

「キノベス!2021」第3位で売り切れ続出の深緑野分さんの『この本を盗む者は』。

そして、『流浪の月』 に続いて連続受賞がかかる凪良ゆうさん。

本屋大賞史上、稀に見る接戦になるのでは?と花水(hanami)は予想します。


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