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春におすすめ、季節と人の変化を楽しみたい5冊の小説 2024

2024年の春におすすめの小説


今回は実用書、考え方の本、一般教養・雑学の本、ビジネス書、ノンフィクション・エッセイ、読書の効果と読書術の本のしている、小説の7つのジャンルから合計24冊の本を選ばせていただきました。

第7回は、「変化を楽しみたい」をテーマに、小説を紹介させていただきますね。

素適な読書ブログが集まるグループです↑

春は変化を楽しみたい


暮らしの中ではネガティブな変化も多い春ですが、昼の時間が長くなり気温も暖かくなる春は素敵な季節でもあります。
きっと、小説を読んで「変化を楽しみたい」と思われる方もいらっしゃるはず。




変化を楽しみたい小説


春の変化を楽しみたい小説は、季節と登場人物の変化が楽しめる森沢明夫さんの『夏美のホタル』と森見登美彦さんの『聖なる怠け者の冒険』。
登場人物同士の触れ合いが暖かい原田ひ香さんの『古本食堂』と寺地はるなさんの『カレーの時間』。
新川帆立さんの探偵シリーズ『先祖探偵』の5冊を選ばせていただきました。

『夏美のホタル』森沢明夫

夏美のホタル (角川文庫)

夢と現実の間で不安が膨らむ大学生ほ慎吾、活発な恋人の夏美のバイクで訪れたのは、関東の山あいの小さな村。
祖父母以上に年の離れたヤスばあちゃんと、息子の地蔵さんが営むよろず屋たけ屋は、現実が行き交う都会の若者にとっては新鮮な風景でもあった。
目まぐるしく訪れ、気温とともに盛り上がり、涼しさと寂しさ、そしてまた次の夏……。
ひと夏の空気感を感じられる、暖かく優しい物語に触れてみては?
少しだけ、悩みごとのある方の気分に寄り添ってくれる物語ですよ。


『古本食堂』原田ひ香

古本食堂 古本食堂(文庫版) (ハルキ文庫)

店主を亡くした神保町の小さな古書店、主の代わりに北海道から訪れた妹の珊瑚(さんご)は古びた書店を引き継ぐことに。
本に道しるべを求めるように通っていた親戚の大学生 美希喜(みさき)もまた、共通の本の話題を語れる相談相手を亡くしたばかりだった。
1つの書店で、想像という空間で出会うリアルな登場人物の目線で物語の中に入り込んではいかがでしょうか?
暖かさとともに、想像力が膨らむ方におすすめの1冊です。


『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦

聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫)

夏の京都を訪れた若手社員の小和田、彼のライフスタイルはマイペースでダラダラと過ごすこと。
自他ともに認める怠け者の前に現れたのは、仮面をつけた謎の人物ぽんぽこ仮面。
真夏の猛暑のせいか、この世とあちらの垣根が曖昧になる夏の催しに行き交う人に迫る物語。
ちょっとだけ、周りに合わせることが面倒になっている方に共感してくれる物語でしたよ。


『カレーの時間』寺地はるな

カレーの時間

頑固で昔気質、思ったことはすぐ口にしてしまう不器用な祖父と暮らすことになった会社員の小山田桐矢。
昭和の価値観で過ごす祖父の義景と、穏やかに過ごしたい桐矢の間にある世代間の壁。
不思議と、カレーを食べる時間だけは無かったように感じる壁。
無数にあるように変化するカレーを通して、明かされた祖父の人生とは……?
美味しさと、カレーの具材のように混ざり合う人間同士の暮らしから見えたものは?
外の気温のように、心に暖かさがほしい方におすすめの小説です。


『先祖探偵』新川帆立

先祖探偵 (角川春樹事務所)

東京の銀座で探偵事務所を開く邑楽風子は、依頼者の先祖を調査する専門の探偵。
戸籍と現地調査で依頼者の祖先を見つける風子、ある日おとずれた難解な調査依頼とは……?
外出の機会が増え、興味の幅が広まる方を楽しませてくれる物語でしたよ。




春の変化を楽しみたいおすすめの小説は『カレーの時間』


「変化を楽しみたい」春におすすめの小説をテーマに、ジャンルの違う5つの作品を紹介させていただきました。
この1冊を春に読むなら、私は寺地はるなさんの『カレーの時間』を楽しませていただきます。
読者の皆さまは、どの小説を選ばれますか?


2020/2021/2022/2023年の春におすすめした小説

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