アルスラーン戦記5 征馬狐影
著者 田中芳樹
出版社 株式会社光文社(初版 角川書店)
分類 ファンタジー小説、ヒロイック・ファンタジー
出版日 2013/12/20(初版 1989/3/5)
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
異世界を創り出す小説家 田中芳樹、人気作品とともに紹介 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
今回でアルスラーン戦記の紹介は5回目になりますね。
1986年に初版が出版され、2003年からは新装版、2012年に文庫版が出版され、40年に迫る期間も再販が続くファンタジー小説の名作です。
アルスラーン戦記5 征馬狐影の登場人物
『 アルスラーン戦記5 征馬狐影』からは、周りに集う人々の考えを吸収し成長する主人公のアルスラーン、細かな活躍が描かれるアルフリードとメルレイン、これからの展開に関わりそうな登場人物イリーナとタハミーネを紹介します。
アルスラーン
王者の風格で相対する者がひれ伏すアンドゴラスとは対照的で、出会った者がともに歩みたくなるような不思議な雰囲気を持つ。
晴た初夏の夜空が表しているような、温厚で相手をいたわる様子は変わらず、目の前で罪なき住民が殺されるような理不尽な時には、毒舌を吐き勇敢に乗馬に飛び乗る勇敢さを持つようになった。
パルス全土に発表されたルシタニア打倒の呼びかけに応じた臣下は数万を越え、いよいよ王都エクバターナ解放への道を進む。
アルフリード
陽気な清々しさに頭に巻いた水色の布がよく似合う16歳の少女。
パルス国内で、山賊暮らしを続けるゾット族族長の娘。
「料理より弓が得意」が口癖で、勝ち気な振る舞いの中に弱い立場の者に細かな気づかいを欠かさない一面を見せる。
アルスラーン一行の軍師ナルサスに窮地を救われたことがきっかけで、ナルサスの妻候補に名乗り出ている。
メルレイン
美しい顔立ちながら、無愛想で愛嬌がない表情で周りの誤解を受けやすい青年。
ゾット族族長の息子でアルフリードの兄でもある彼は、戦死した族長ヘイルターシュの後任問題でアルフリードを探す。
王族も国も恐れないゾット族の誇りを持ち、「パルスで2番目の弓使い」を自称するほどの弓矢の腕前を見せる。
放浪の旅を続けていたパルスの万騎長「ほら吹きクバード」との出会いがきっかけで、マルヤム王国の内親王イリーナの共をすることになる。
エクバターナ酔い
大陸の東西から、さまざまな文化と名物が流れこむパルスの王都エクバターナ。
大陸航路の両端から、珍しい美術品、目を引き付ける装飾品、芳しい香りを広める食べ物がここに集まる。
文化を持ち込む芸術家たち、商品を動かす貿易商たちの中には、旅の半ばで目的を忘れ、この街に住み着く者も少なくはない。
古くから「エクバターナ酔い」と呼ばれるほど、パルスの豊かさと美しさは人々を魅了した。
その豊かさはまた、良からぬ欲望を引き付けることにもなる……。
パルス歴321年、欲望を求める影
パルスの北東、乾燥した草原地帯で暮らす遊牧民族の国トゥラーン。
気候に合わせ放牧を生業とするトゥラーン人には、土地を耕し作物を育む風習も商品を運び資産を潤すことにも価値を求めていなかった。
作物と資産は「豊かな地域から奪い」、王は「略奪した物や人を平等に分配」する。
隣国パルスの混乱を察したトゥラーンの軍勢が、国そのものの欲望を満たすためにパルス東方の要害ペシャワールの城塞に迫っていた。
アルスラーン一行が、侵略者からのパルス解放に立ち上がった、その時であった。
行き交う人々
大陸航路を行き交うのは、貿易商の抱える荷物もあり、覇権を求める軍隊もあり、そして1人1人の人間も同じように行き交う。
時間のいたずら、ほんの小さな出来事、たまには気分の変化だけで、行き交う1人1人が出会うことも、すれ違うこともある。
パルス歴321年、この道で出会い運命を変えた人々、またすれ違うことでその先が変わった人々とは……?
アルスラーン戦記第一部のシリーズ一覧
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com
素適な読書ブログが集まるグループです↑