春におすすめのエッセイとノンフィクション
「春におすすめの本2020」シリーズ。
第6回は、エッセイとノンフィクション。
「人生の道しるべ」をテーマに、3人の方のエッセイを取り上げさせていただきました。
生き方の道しるべになるエッセイ
本の中では、書かれている文章も身近で、有名人など「顔を知っている人」が書かれているエッセイ。
普段読書をされない方でも、「好きな有名人だから」と手に取ることも多いはず。
エッセイには、書いた人の日常であったり、生き方の価値観が綴られています。
それは、読む人にとって「人生の道しるべ」にもなる貴重な体験になることもあるでしょう。
春に読みたい3冊のエッセイ
今回は、野村克也さん、樹木希林さん、綾小路きみまろさんの3人のエッセイを取り上げてみました。
『そなえ~35歳までに学んでおくべきこと~』野村克也
プロ野球の名監督 野村克也さん、この世を去られるまで多くの野球選手を育てられた功績を知らない方はいないでしょう。
野球選手に向け、私たちに向け、あるいは世の中の社会に向けた言葉を数多く残されました。
『そなえ~35歳までに学んでおくべきこと~』は、タイトルの通り「備える」ことをテーマに書かれた1冊です。
35歳というと、子育て、転職や昇進、起業など人生に変化が訪れる年齢です。
人生の転機に備える考え方、生き方が具体的に語られています。
20代の頃から読んでおきたい本ですね。
『しょせん幸せなんて、自己申告。』綾小路きみまろ
毒舌漫才と呼ばれるトークショーで人気のお笑い芸人 綾小路きみまろさん。
トークショーを見たことがない人でも、赤いタキシードにロン毛を襟足で結んだおじさんの姿はすぐに思い浮かぶのではないでしょうか?
トークショーで日本中を駆け巡り、テレビの司会者や語りで忙しくされる きみまろさん。
そんな きみまろさんは、「売れない」時期が長く、生き方に苦労された方でした。
「縁」で結ばれる人の輪を保つ人間関係のコツ。
「幸せ」を感じるためにできること。
人生の教科書のように、生き方のメッセージが込められた1冊です。
3月2日の「第7弾 成功の遺伝子」というテレビ番組で語られた、ビートたけしさんとのエピソードも詳しく書かれていますよ。
仕事がテーマのエッセイ
今回取り上げさせていただいた、3人の有名人の方のエッセイ。
中でも、野村克也さんの『そなえ~35歳までに学んでおくべきこと~』は「仕事」をテーマの中心に据えています。
1人の野球選手であり、時にテレビのコメンテーターでもあり、仕事のほとんどを「監督」という責任のある役割を果たされた野村克也さん。
30代半ばの人生の転機に、ベンチからどんなサインを送ってくれるのでしょうか?
あまり情けないと「ぼやき」を言われてしまうかもしれませんね。