読書の秋におすすめの青春小説・恋愛小説
2020年の「読書の秋におすすめの本特集」は、読書量アンケートの結果を元に第6回と第7回で小説を紹介させていただきます。
第7回は、沈んだ気持ちに刺激をくれる「青春小説・恋愛小説」を紹介させていただきますね。
沈んだ気持ちに刺激をくれる青春小説・恋愛小説
Twitterアンケートでは、10代と20代の方にたくさんの回答をいただきました。
そこで、10代前半から20代後半の方が登場人物の目線で物語に入り込める4作品を選んでみましたよ。
『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』冬野夜空
「10代の純愛」をテーマに探していて、見つかった1冊が『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』。
クラスのアイドル香織、振り回されながら付いて回る“いたって普通”の輝彦。
溢れ出る明るさの香織、陽の傾きで広まる足元の影。
過ぎてみると短くて、思い返すと長い青春の日記の1ページ。
10代の方はもちろん、青春を思い返したい20代以上の方にもおすすめですよ。
『ふたご』藤崎彩織
人気バンド「SEKAI NO OWARI」のピアノ担当 藤崎彩織さんは、直木賞ノミネート作品を書かれた小説家でもあります。
『ふたご』は、音楽を通して深まる少年少女の絆、純粋だけど鋭くて、爛れてしまうほど熱い思い描いた物語です。
登場人物は10代ですが、20代前半くらいの方におすすめしたい1冊です。
『青くて痛くて脆い』住野よる
「切ない系」の恋愛小説『青くて痛くて脆い』も人気のある作品です。
大学に入って出会った“僕”、独特の価値観で周りからは浮いていた寿乃。
語り合った愛と夢、2人のその後の世界は………。
こちらは、主人公たちの目線で10代後半から20代前半の方におすすめの物語です。
思い返すと1つの世界がある物語
花水(hanami)が10代の頃は、「年の差」「禁断の恋」といった刺激の強い物語が流行っていました。
そういった作品の刺激も素敵なのですが、沈んだ気持ちには強すぎるのかなぁ。
水色のような淡い空気の中に、ほんの少し辛さと酸っぱさがある物語が今の時期には楽しめるのかもしれません。
そこで、冬野夜空さんの『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』はいかがでしょうか?