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第172回芥川龍賞・直木賞候補10作品を一覧で紹介

第172回芥川龍之介賞直木三十五賞ノミネート作品の一覧と紹介

読書コラム


2024年12月12日、第172回芥川龍之介賞直木三十五賞候補作品が発表され、芥川賞は5作品、直木賞には5作品の小説がノミネートされています。
2025年1月15日に選考会が予定され、読書ファンにとって発表が待ち遠しい時期になりました。
読書ブログでは、恒例の直木賞受賞予想の前に、ノミネート作品を一覧で紹介させていただきます。

第172回直木三十五賞候補作品

第172回直木三十五賞ノミネート作品


第172回直木三十五賞には、朝倉かすみさん、伊与原新さん、荻堂顕さん、木下昌輝さん、月村了衛さんの5作品がノミネートされています。

『よむよむかたる』

よむよむかたる (文春e-book)

著者 朝倉かすみ
出版社 株式会社文藝春秋
分類 小説
出版日 2024/9/19
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
『平場の月』で2019年第161回直木賞にノミネートされた朝倉かすみさん。
新作『よむよむかたる』の舞台は、北海道のレトロな街並みが素敵な港町小樽。
絶賛スランプ中の小説家の主人公は、雇われ店主として働く古民家カフェ「喫茶シトロン」で開催される読書会「坂の途中で本を読む会」に関わることに。
高齢な読書愛好家が読書会を開催する目的とは……?
読書会小説という新しいジャンルの作品が、第172回直木賞にノミネートしました。


『藍を継ぐ海』

藍を継ぐ海

著者 伊与原新
出版社 株式会社新潮社
分類 小説、短編集
出版日 2024/9/26
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
伊与原新さんの『八月の銀の雪』は2020年第164回直木三十五賞候補になり、2021年の第18回本屋大賞で6位になった人気作品です。
2023年に出版された『宙わたる教室』は、先日まで窪田正孝さん、小林虎之介さん出演でドラマ化され、今勢いのある作家さんの1人。
新作『藍を継ぐ海』は、山口県奈良県長崎県・北海道・徳島県を舞台にした科学と人の生き方を深掘りする5つの物語。
タイトルにもなっている「藍を継ぐ海」は徳島県、ウミガメを育てようとする女子中学生の向き合うものとは……。
ご自身が地球惑星物理学の博士でもある伊与原新さんの小説は、物語のストーリーとともに科学のことも知りたくなる素敵な物語。
2回目のノミネートで第172回直木三十五賞となるのでしょうか?


『飽くなき地景』

飽くなき地景 (単行本)

著者 荻堂顕
出版社 株式会社KADOKAWA
分類 小説、ミステリー小説
出版日 2024/10/2
読みやすさ ☆☆★読みやすい
ミステリー作品で受賞歴の豊富な荻堂顕さんが第172回直木賞にノミネート。
一族に代々伝わる宝刀 粟田口久国の「無銘」。
華族の烏丸家に生まれた烏丸治道は、幼い頃目にした「無銘」に魅入られた1人。
いつか「無銘」の受け継がれた歴史を解き明かしたいと芸術を志していた治道に、祖父から家を継いだ父 道隆によって「無銘」が人手に渡ったことを知る。
ひとつの刀がつなぐ謎を追う物語『飽くなき地景』、荻堂顕さんの直木賞受賞のゆくへは……。


『秘色の契り―阿波宝暦明和の変―末譚』

秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

著者 木下昌輝
出版社 徳間書店
分類 時代小説
出版日 2024/11/1
読みやすさ ☆☆★読みやすい
『秘色の契り―阿波宝暦明和の変―末譚』の舞台は、江戸時代。
徳島藩の新藩主に就任した蜂須賀重喜は、巨額の負債を抱える藩政の実態を目の当たりにする。
藩の利権を握る古参の家老たちと対立する中間管理職の家臣団は、新藩主による改革に藩の未来を見いだしていた。
出口の見えない中、新藩主 蜂須賀重喜の打ち出した改革案とは……?
2017年の第157回、2018年の第159回直木三十五賞にノミネートされた木下昌輝さん。
3回目のノミネートで第172回直木賞の受賞となるのでしょうか?


『虚の伽藍』

虚の伽藍

著者 月村了衛
出版社 株式会社新潮社
分類 サスペンス小説
出版日 2024/10/17
読みやすさ ☆☆★読みやすい
『香港警察東京分室』で、2023年の第169回直木三十五賞にノミネートされた月村了衛さんの新作『虚の伽藍』が第172回直木賞にノミネート。
1980年代後半、バブル景気に沸く日本の古都京都。
日本国内で最大の仏教宗派 燈念寺派の僧侶・志方凌玄は、旧来の利権を握る高僧たちを退け、巨大組織の改革のために自らが宗派を率いる立場を目指していた。
共に手を携える仲間の応援、経済的な利権を狙い近づく反社会勢力。
凌玄の出世街道から目を離せないサスペンス小説です。




第172回芥川龍之介賞候補作品

第172回芥川龍之介賞ノミネート作品


第172回芥川龍之介賞には、安堂ホセさん、鈴木結生さん、竹中優子さん、永方佑樹さん、乗代雄介さんの5作品がノミネートされています。

『DTOPIA(デートピア)』

DTOPIA

著者 安堂ホセ
出版社 株式会社河出書房新社
分類 小説
出版日 2024/11/1
読みやすさ ―


ゲーテはすべてを言った』

ゲーテはすべてを言った

著者 鈴木結生
出版社 株式会社朝日新聞出版
分類 小説
出版日 2025/1/15
読みやすさ ―


『ダンス』

ダンス

著者 竹中優子
出版社 株式会社新潮社
分類 恋愛小説
出版日 2025/1/15
読みやすさ ―


『字滑り』

文學界 2024年10月号[雑誌]

著者 永方佑樹
出版社 ―
分類 小説
出版日 『文學界』 2024年10月号掲載
読みやすさ ―


『二十四五(にじゅうしご)』

二十四五

著者 乗代雄介
出版社 株式会社講談社
分類 小説
出版日 2025/1/16
読みやすさ ―




第172回芥川龍之介賞直木三十五賞のゆくへは?


読書好き、文学ファンの方にとって新年最初の読書のイベント芥川賞直木賞
今回も恒例の受賞予想をさせていただきますね。
ただ、第172回直木三十五賞には花水由宇(hanami yu)が今まさにシリーズを読ませていただいている作家さんがノミネートされています。
今回の直木賞受賞予想は、受賞応援になってしまうかもしれませんね。




芥川賞直木賞にまつわるお話

芥川龍之介芥川賞
www.yu-hanami.com

直木三十五直木賞
www.yu-hanami.com

純文学と大衆文学の違い
www.yu-hanami.com

過去の芥川賞直木賞受賞予想(全て外れです)
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