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2024年本屋大賞ノミネート10作品の感想つきの一覧

2024年本屋大賞ノミネート作品一覧

読書コラム


読書好き、本好きの方にとって今年最大の読書のイベント2024年本屋大賞
2023年12月1日から、2024年1月8日まで行われていた全国書店員さんによる一次投票の結果、書店員さんが今年「いちばん!売りたい本」とおすすめの10冊が発表されました。
今年の本屋大賞は4月10日に発表されます。


素適な読書ブログが集まるグループです↑

2024年本屋大賞の発表まであと68日

2024年本屋大賞選考の予定

2024年で第21回目となる本屋大賞
毎年、話題の本から一部のファンしか知らなかった隠れた名作がノミネートし、読書好きの興奮をかきたててくれます。
公式サイトの発表では、
一次投票に参加された全国の530書店から、736人の書店員さんが投票されたとあります。
(参照:本屋大賞
集計の結果、10作品の小説が今年のノミネート作品として2月1日に発表されています。
2月1日から29日まで二次投票が行われ、本好きにとって待ち遠しい本屋大賞は4月10日に発表されます。




2024年本屋大賞ノミネート10作品の一覧

2024年本屋大賞ノミネート作品


2024年本屋大賞には、川上未映子さん、小川哲さん、津村記久子さん、夏川草介さん、塩田武士さん、宮島未奈さん、知念実希人さん、凪良ゆうさん、青山美智子さん、多崎礼さんの10作品がノミネートされました。

『黄色い家』川上未映子

黄色い家
著者 川上未映子
出版社 株式会社 中央公論新社
分類 サスペンス小説
出版日 2023/2/10

20年前、生きることに必死でおぼろげな記憶。
夜の街で働く母親の下に生まれた主人公 花は、17歳で母の元を去ることに。
知り合いでしかなかった黄美子の家に身を寄せ、自分と同じように行き場のない10代の少女たちとともに始めたスナックれもん。
世の中は弱い立場の人にはとことん冷たく、「黄色い家」と呼んだスナックれもんは、居場所から生きる場所へと変わろうとしていた。
共に生きる場所を守るため、花の選んだ選択とは?
シリアスな展開が、今の世の中を写しているような世界観を見せてくれます。
2007年に『乳と卵』で第138回芥川龍之介賞を受賞されてから、純文学に限らず詩集の文学賞受賞を重ねられている川上未映子さんのリアルなサスペンスが本屋大賞の有力作品としてノミネートされています。


『君が手にするはずだった黄金について』小川哲

君が手にするはずだった黄金について
著者 小川哲
出版社 株式会社 新潮社
分類 小説
出版日 2023/10/18

主人公の作家「僕」が過ごす作家の日常。
素性が定かではない人と行き交い、「僕」にとって全てが嘘にも見え、どこかに真実がありそうにも見える。
果たして作家の「僕」は著者自身?それとも……。
昨年の本屋大賞にノミネートされた『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞を受賞され、SF小説の世界観に加えミステリー小説のストーリーが高く評価された小川哲さん。
次は2024年本屋大賞を受賞されるのでしょうか?


スピノザの診察室』夏川草介

スピノザの診察室
著者 夏川草介
出版社 株式会社 水鈴社
分類 小説
出版日 2023/10/27

将来を期待されたスーパードクターという過去を持つ消化器内科医 雄町哲郎は、治すことのできない病気の患者に日々寄り添っていた。
京都の地域医療を担う原田病院で、終末期医療に向き合う雄町医師が持つ信念とは?
誰もが必ず持っている生と死、その中でこの世を去る者、残る者が得る幸せとは、何なのだろうか?
2009年のデビュー作で映画化もされた『神様のカルテ』が人気の現役医師 夏川草介さん。
実体験にもとづいたストーリーで、2024年本屋大賞を受賞されるのでしょうか?


『水車小屋のネネ』津村記久子

水車小屋のネネ
著者 津村記久子
出版社 株式会社 毎日新聞出版
分類 小説
出版日 2023/3/2

親の再婚で、遠い街で暮らすことになった18歳の理佐と8歳の律の姉妹。
2人がたどり着いた町で出会った、お喋り上手で音楽を愛するオウム ネネ。
店番とネネの身の回りの世話が仕事になった2人の元には、人の温もりが集まり始めていた……。
緩やかで優しい時間の流れを描いた物語でしたよ。
ご自身が会社員として働きながら執筆を続けていた影響もあり、関西を舞台に働く女性の日常を描く津村記久子さん。
リアルな働き方とは、少しだけ目線が変わる『水車小屋のネネ』で本屋大賞を受賞されるのでしょうか?


『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ
著者 宮島未奈
出版社 株式会社 新潮社
分類 青春小説
出版日 2023/3/17

思いつきの感性で行動する高校生、成瀬あかり。
破天荒に見える行動にも、彼女なりの理由があり、周りに迷惑をかけず友人の島崎をはじめ近い人も遠目で見る人にも受け入れられる。
閉店する西部デパートの生中継に映る計画の次には……成瀬の思いつき1つ1つから目が話せない青春小説。
宮島未奈さん初の単行本で第39回坪田譲治文学賞を受賞を受賞され、爆発的な人気シリーズになった作品は2024年本屋大賞を受賞されるのでしょうか?


『存在のすべてを』塩田武士

存在のすべてを
著者 塩田武士
出版社 株式会社 朝日新聞出版
分類 サスペンス小説
出版日 2023/9/7

迷宮入りから30年が過ぎた二児同時誘拐事件。
当時担当していた新聞記者の門田は、知人の刑事の葬儀で真相究明の意志を引き継ぐことになる。
翌日発見された1人の児童、3年後に祖父母の元へ戻ったもう1人の児童が過ごした空白の3年間。
30年の時と成長した被害者の人生が入り交じる、事件の真相とは……?
2016年の話題作『罪の声』で描かれた、時間を越えたスリリングなストーリー展開。
初の本屋大賞ノミネートで、塩田武士さんの受賞となるのでしょうか?


『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』知念実希人

放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)
著者 知念実希人
出版社 株式会社 ライツ社
分類 ミステリ小説、推理小説
出版日 2023/6/26

穏やかでお人好しな性格で事件を引き寄せる主人公 柚木陸、スポーツ万能で元気溌剌な幼なじみの神山美鈴、そこに加わったのはイギリスからの転校生でミステリー小説好きの名探偵 辻堂天馬。
4年1組の通称「ミステリトリオ」は、担任の真理子先生の依頼で学校で起こる日常の謎の調査をはじめることに……。
令和の少年探偵団が、仲間の個性を活かした実践的な調査を進める新しいミステリー小説。
テレビドラマ化され、今まさに放送されている『となりのナースエイド』の知念実希人さん。
現役医師でもあり、医療小説を数多く執筆される知念実希人さんがミステリー小説『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』で本屋大賞を受賞されるのでしょうか?


『星を編む』凪良ゆう

星を編む
著者 凪良ゆう
出版社 株式会社 講談社
分類 恋愛小説
出版日 2023/11/8

昨年の本屋大賞受賞作品、『汝、星のごとく』で描かれなかったアナザーストーリー。
物語の目線は、瀬戸内海で青春を過ごした井上暁美と櫂を見つめる。
漫画家になった暁美を担当する2人の編集者の熱い思い、北原先生の秘めた思いとは……?
切なさと辛さ、読み勧めたくなる好奇心がくすぐられる恋愛小説です。
『流浪の月』『汝、星のごとく』に続く3回目の本屋大賞受賞となるのでしょうか?


リカバリー・カバヒコ』青山美智子

リカバリー・カバヒコ
著者 青山美智子
出版社 株式会社 光文社
分類 小説
出版日 2023/9/21

新築マンションの一角、日の出公園には古くから設置されているカバの遊具があった。
自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復する、都市伝説が生まれた遊具の名前はリカバリー・カバヒコ。
家族と共に日の出公園近くに家族で越してきた高校生、出産を機に仕事をやめたお母さん、学校行事に馴染めない少年、大人も子どもも抱える小さな痛みを受け止めるリカバリー・カバヒコ。
こんな場所、あったら良いなと思える物語です。
2021年の『お探し物は図書室まで』から4年連続の本屋大賞ノミネート、いよいよ青山美智子さんの受賞となるのでしょうか?


『レーエンデ国物語』多崎礼

レーエンデ国物語
著者 多崎礼
出版社 株式会社 講談社
分類 ファンタジー小説
出版日 2023/6/14

変化の流れの激しい中、自分の意志で生きようとする領主の娘・ユリアと英雄として称えられる父、英雄の姿に憧れた傭兵の青年。
彼からが訪れた、呪われた地とされるレーエンデのゆくへは……。
旅先で過ごすはじめての日々が積み重なり、かけがえのない日常に変わる。
惹かれ合う気持ちと、見えない何かに課せられた宿命の結末は……?
小説投稿を続けられ、『レーエンデ国物語』で第45回吉川英治文学新人賞をされた多崎礼さん。
小説投稿ユーザーからの期待と人気の勢いそのままに、2024年本屋大賞の受賞となるでしょうか?




気になる本屋大賞2024ノミネート作品

2024年本屋大賞ノミネート作品一覧


今回、本当に本が読みたくなる読書のブログでは2024年本屋大賞のノミネート作品を10作品予想させていただきました。
今回は、何と小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』がノミネート作品に選ばれましたよ。
他の作品も、気になる小説ばかりです。
宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』は、10代から20代にかけて爆発的な人気の作品ですし、知念実希人さんの『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』もシリーズ化する人気作品ですよね。
今回も、受賞予想は難しそうです(当たったことはないのですが……)。
これからノミネート10作品を書店員さんになったつもりで読み比べ、入念な分析をさせていただきますね。
それでは、本屋大賞受賞予想まで、本屋大賞関連ページをお楽しみくださいね。


2024年本屋大賞関連ページ


2024年本屋大賞ノミネート作品と受賞予想
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2024年本屋大賞ノミネート作品を予想
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