本当に本が読みたくなる読書のブログ

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読書感想文におすすめのエッセイ 2018年冬の4冊

読書感想文におすすめの4冊のエッセイ、エッセイを題材にした読書感想文の書き方


冬休みには少し早いですが、「冬の読書感想文」シリーズを更新しますね。

今回も7つのジャンルの本の紹介と、本のジャンルに合わせた読書感想文の書き方を紹介させていただきます。

第1回は、著者の生の声を聞くことができ、生き方の参考にできる「エッセイ、ノンフィクション」の本を紹介しますね。

読書感想文の書き方のポイントも、3つに分けてお伝えしますね。

著者の生の声が聞こえる。読書感想文におすすめの「エッセイ」


エッセイは、著者の体験談に対する考え方や思いを綴った作品です。

よくコラムとの違いがわからないこともあるでしょう。

エッセイは著者の「自分目線」、コラムは「世の中目線」とこちらでコラムとエッセイの違いは「テーマ」と「視点」 - 本当に本が読みたくなる読書のブログまとめさせていただきました。

エッセイは著者と実際の体験を共にすることができる作品。

エッセイを読んで「こう考えてみたいなぁ」とか、「素敵な出来事だなぁ」と思えただけで、著者の人生に触れ体験を共にすることができます。

エッセイを読む価値をこちらエッセイは誰かの価値観を自分にインプット、人生におすすめの本 - 本当に本が読みたくなる読書のブログで語らせていただいたこともあります。

著者の生の声が聞こえるエッセイは、読書感想文にもおすすめですよ。



読書感想文におすすめ、自分に向き合える「エッセイ、ノンフィクション」4冊

楽天道』佐藤愛子

『90歳何がめでたい』で有名な、佐藤愛子さんの文庫版のエッセイ『楽天道』。

ユーモアのある爽やかなエッセイが人気の佐藤愛子さんが、「50代以降をどう生きるか?」をテーマに中高年の読者さんへ贈る1冊。

一見、読書感想文を書く10代の方には関係のないテーマにも思えます。

この本から得られることは、「普段接したことがない世代との接点」。

10代の方にとって佐藤愛子さんは、ひいおばあちゃんよりも年上の世代。

自分たちの知らない時代を生きた、そしてこれから重ねる年齢のずっと先を生きている佐藤愛子さんの価値観を知ることができるのは大切なことなのではないでしょうか?


『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』山極寿一

タイトルがとても面白い『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』、人間社会について考えるキッカケになる1冊です。

守る必要があるのかがわからない校則。

「皆んなの意見を大切に」と言われながら、いつも一部の人の意見でまとまるクラスや部活。

実は、10代の方たちの親御さんの世代から変わらない世の中の悩みなんです。

京都大学で、霊長類学・人類学の分野の教授を務める山極寿一さんはゴリラと人間の専門家。

現代的といわれる子育てに積極的な「イクメン」は、実はゴリラのお父さんの姿とか?

仲間の声に耳を傾けるゴリラの社会に比べ、しきたりや規則だけを考えたり、一部の人だけの個性を大切にする日本の世の中はまだまだなんですね。

この本を題材に読書感想文で、身近な組織でもあるクラスや部活のあり方を考えてみるのも良いかもしれませんね。


『でもいいの』佐野洋子

童話作家・絵本作家の佐野洋子さんが出会った、個性的な人たちとの思い出を綴る『でもいいの』。

物語に登場する実在の人物を深く、繊細に描かれているなぁと思います。

思い返すと、制服を着て似たような髪型の中で「個性」を出そうと見た目を着飾った時期もありました。

本当の個性って、着飾った中身にあるのかもしれません。

出会える人たちの、本当の個性を見つけるキッカケになりそうな1冊です。


『しょせん幸せなんて、自己申告。』綾小路きみまろ

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こちらは、以前紹介させていただいた綾小路きみまろさんの『しょせん幸せなんて、自己申告。』。

10代や20代の方でも、テレビで見かける派手なジャケットを着た綾小路きみまろさんはご存知だと思います。

綾小路きみまろさんが世の中に知られるようになったのは、実はここ10年くらい。

長い長い、下積み時代がありました。

下積み時代から成功を手にして得た教訓、それは「幸せと感謝」。

幸せは、「自分と周りの人たちの中にしかない」。

そして、「感謝は直接伝えること」。

感謝は言葉や態度で表さなければ伝わりません。

言葉と、そして態度が大切。

大切な人、感謝したい人だけには、優しい眼差しと笑顔で接して、気持ちを共にできる眼施(げんせ)と和顔施(わげんせ)、心施(しんせ)の3つの態度を心がけることを学ぶことができた1冊です。

感謝を伝えることは、年代は関係ないのかなぁと思えますよ。



「エッセイ」の読書感想文の書き方


読書感想文におすすめのエッセイを紹介させていただいたところで、エッセイの読書感想文の書き方を3つだけ提案させていただきます。

①テーマを見つける

エッセイは、1冊の本の中に著者の体験の多くが書かれています。

ほとんどの本で「暮らしについて」「人付き合いについて」といくつかのテーマがあります。

読書感想文は書ける文字数が限られているため、1つのテーマに絞るといいと思いますよ。


②身近なことと照らし合わせてみる

テーマ選びは、自分にとって身近なことを選んでみましょう。

暮らしや生き方のヒントになって、著者の体験を身近に感じることができるはず。


③得られた考え方や感じたことを元に暮らしに活かせる教訓を見つける

エッセイに書かれている著者の考え方や感じたこと、そのまま感想を書くのも良いですがここでひと手間。

学校生活や友達との人間関係に活かせる教訓を見つけ、「こう思って生きてみよう」と思えたことを読書感想文の締めくくりにすると、読書感想文に自分らしさが生まれてくるのではないでしょうか?


読書感想文の関連リンク


「2018年 冬の読書感想文シリーズ」はこちら↓
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「2018年 夏の読書感想文シリーズ」のまとめはこちら↓
www.yu-hanami.com

読書感想文の書き方はこちらもどうぞ↓
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エッセイ、ノンフィクションの特集リンク

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