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読書の秋におすすめ、謎と恐怖を知りたくなる4冊の小説 2022

読書の秋におすすめの4冊の小説


読書の秋におすすめの本特集、いよいよ小説の紹介です。

今回の「読書の秋におすすめの本」シリーズは、「実用書」「ビジネス書、政治・経済の本」「エッセイ、ノンフィクション」「思想・哲学、考え方の本」「一般教養、サブカルと雑学の本」「読書の効果と読書術の本」「小説」の7つのジャンル全てを更新予定です。

第7回と第8回は、小説を2つのテーマに分けて紹介させていただきます。

まずは、第7回「謎と恐怖を知りたくなる」4作品の中から、ご自分に合った恐怖の作品を探してみてはいかがですか?
この秋、読みたくなる1冊が見つかりますように。

秋の夜長に謎と怪談はいかがでしょう……


怪談と謎が旬のお盆は終わってしまいましたが、ほんのり涼しくなる秋もまた、恐怖を感じやすくなる季節のはず。

恐いものほど知りたくなる。

酷い謎ほど解決したくなる。

今回は、そんなディープな舞台の小説を選んでみます。




謎と恐怖を知りたくなる4冊の小説


妖怪が登場する怪奇推理小説、身近に起こりそうな恐怖を描いたサスペンス、スピード感溢れる謎解きミステリーで謎と恐怖を楽しまれては?

『遠巷説百物語京極夏彦

遠巷説百物語 「巷説百物語」シリーズ (角川書店単行本)

恐怖と聞いて思いつく作品は、妖怪を描く怪奇小説の巨匠 京極夏彦さんの『遠巷説百物語』。

正体がわからない妖怪の恐怖、巻き起こされる騒動の謎の両方が楽しめるのが怪奇推理小説の醍醐味。

他にはない独特の舞台とストーリーに、大いに怖がってみてはいかがでしょうか?


『噂』荻原浩

噂(新潮文庫)

都市伝説の「噂」が元で女子高校生の間で爆発的にヒットした香水。

その香水をつけていると、怪人レインマンの魔の手を逃れられる噂は、いつしか現実のものに……。

衝撃の怪事件を追う刑事 小暮のたどり着いた結末は……?

サイコミステリーと呼ばれるジャンルも、怖いものほど読みたくなる読者心をくすぐってくれる作品です。


『俺ではない炎上』浅倉秋成

俺ではない炎上

偽のTwitterアカウントで、女子大学生殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまった大手建築企業の営業部長 山縣泰介。

Twitterは炎上し、特定された顔写真と実名覇またたく間に広まってしまう。

現実に誰にでも起こりそうな怖さと、解決してあげたい正義感を湧き立ててくれる物語です。


『ジェノサイド 』高野和明

www.yu-hanami.com

国も仕事も生活も、全く接点の無い2人の主人公。

民間軍事会社の傭兵、ジョナサン・ホーク・イエーガーに舞い込んだ高額報酬の依頼。

薬学を専攻する大学院生、古賀研人に残された亡き父の仕事。

作品の中でも、度々取り上げられる『存在する理由』というテーマ。

2人の主人公の物語がリンクし、「それぞれの存在する理由」を巡り1つの結末を迎えることに……。

スピード感のあるストーリーで一気読みしたくなる謎がそこにありますよ。




怪しい影に恐怖するのも……


今回は花水(hanami)らしくはない怪奇推理小説、サイコミステリーの作品を取り上げてみました。

京極夏彦さんの『遠巷説百物語』は、読み応え十分の作品です。

読書の秋だから、怪しい影に恐怖するのも1つの楽しみかもしれませんね。

遠巷説百物語 「巷説百物語」シリーズ (角川書店単行本)


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