本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

2023年本屋大賞予想、ノミネート作品を3つの視点でランキング

2023年の本屋大賞、「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」の予想ポイントのランキング

読書コラム


本当に本が読みたくなる読書のブログでは、2023年本屋大賞予想をさせていただきます。

2023年の本屋大賞予想は、3つの視点「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」で本屋大賞ノミネート作品をランキングし、合計の得点「本屋大賞予想ポイント」で予想に取り組ませていただいております。

今回は、いよいよ本屋大賞予想ポイントの順位を発表させていただきます。

本屋大賞予想ポイントの計算


本屋大賞予想ポイントは、次のように計算してみました。

「面白さ」〜読書メーター感想・レビュー数=1つを1ポイント
「売りたさ」〜読者層の対象年齢≒200〜1600ポイント
「おすすめ」〜Twitterアンケート=1票100ポイント

それぞれの合計は、読書メーター感想・レビュー数10861ポイント、読者層の対象年齢7200ポイント、Twitterアンケート5200ポイントでした。




本屋大賞予想ポイント順こ2023年本屋大賞ノミネート作品


それでは、2023年本屋大賞ノミネート作品を本屋大賞予想ポイントでランキングさせていただきますね。

1位『汝、星のごとく』凪良ゆう 3208ポイント

汝、星のごとく
著者 凪良ゆう
出版社 株式会社講談社
分類 恋愛小説
出版日 2022/8/4
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1708
2世代 800
Twitterアンケート 7(700票)

「面白さ」の感想・レビュー数、「売りたさ」の対象年齢の広さ、「おすすめ」のTwitterアンケートいずれも上位の得点でした。

『滅びの前のシャングリラ』『流浪の月』からのファン層の多さは、やはり読書メーターのレビュー数に現れています。

女子高校生の暁海と転校生の櫂、親や瀬戸内の島の人々と登場人物の年代は豊かですが、圧倒的1位と予想していたTwitterアンケートが伸びなかったのは、恋愛小説のストーリーで読者に偏りがあったためかなと思います。

『汝、星のごとく』が2023年本屋大賞の上位に入賞する可能性は高いので、書店員さんの票が他の人気作品とどの程度割れるかで決まりそうです。


2位『月の立つ林で』青山美智子

2891ポイント
月の立つ林で
著者 青山美智子
出版社 株式会社ポプラ社
分類 大人の青春小説、ほっこり小説
出版日 2022/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 691
3世代 1600
Twitterアンケート 600(6票)

本屋大賞予想ポイントで2位の2891ポイントを獲得したのは、青山美智子さんが紡ぐ短編集『月の立つ林で』です。

ポッドキャストから流れた、タケトリ・オキナの『ツキのない話』を聞いた5人の主人公の変化を描いたストーリーは、登場人物の年齢構成が豊かで対象年齢の読者層はノミネート作品の中で最も広い作品です。

読書メーターの感想・レビュー数が下位になってしまい、2023年の本屋大賞予想ポイントは2位でした。


3位『爆弾』呉勝浩 2665ポイント

爆弾
著者 呉勝浩
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリー小説
出版日 2022/4/20
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1365
2世代 800
Twitterアンケート 1100(11票)

2020年から直木賞にノミネートされ続けている知名度の高さもあり、Twitterアンケートで11票を集め、「おすすめ」のランキングは1位でした。

読書メーターの感想・レビューも上位とバランス良く得点を重ね、2023年の本屋大賞予想ポイントは2665ポイントで3位となっています。


4位『川のほとりに立つ者は』寺地はるな 2523ポイント

川のほとりに立つ者は
著者 寺地はるな
出版社 株式会社双葉社
分類 大人の恋愛小説
出版日 2022/10/20
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 623
3世代 1600
Twitterアンケート 3(300票)

寺地はるなさんの描く大人の恋愛小説『川のほとりに立つ者は』は、主人公の原田清瀬とトラブルに見舞われた恋人 松木圭太の想いが巡る話題作です。

松木圭太に関係する登場人物同士の想いの交差が描かれていて、登場人物の年齢構成は恋愛小説では広く、「売りたさ」の得点は1600で2位にランキング。

「面白さ」の感想・レビュー数と「おすすめ」のTwitterアンケートでは下位でしたが、本屋大賞予想ポイント2535を獲得し、合計得点は4位にランキングしています。


5位『方舟』夕木春央 2429ポイント

方舟
著者 夕木春央
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリー小説、サスペンス小説
出版日 2022/9/8
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1829
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 400(4票)

災害で起きた密室と殺人事件、犯人は同じ災害被害者の中に……。

極限の選択を迫られ、臨場感をかき立ててくれる夕木春央さんの『方舟』。

2023年本屋大賞にノミネート前から、多くのミステリー小説のファンのレビューを集め、「面白さ」のランキングでは1位でした。

「売りたさ」の対象年齢、「おすすめ」のTwitterアンケートでは得点が伸びず本屋大賞予想ポイントの合計は惜しくも5位でした。


6位『#真相をお話しします』結城真一郎 2417ポイント

#真相をお話しします
著者 結城真一郎
出版社 株式会社新潮社
分類 ミステリー小説
出版日 2022/6/30
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1417
2世代 800
Twitterアンケート 200(2票)

ミステリー作家さんからも注目され、複雑なトリックと絶妙な伏線で謎解きを楽しませてくれる結城真一郎さんの『#真相をお話しします』。

読書メーターの感想・レビュー数は1417を集め、「面白さ」のランキングでは3位でした。

5つの短編ミステリーのため登場人物は10〜40代と幅広く、読者層の対象年齢も広い作品です。

Twitterアンケートは2票と下位になってしまい、2023年の本屋大賞を予想するランキングは6位でした。


7位『宙ごはん』町田そのこ 1882ポイント

宙ごはん
著者 町田そのこ
出版社 株式会社小学館
分類 エンタメ小説、ほっこり小説
出版日 2022/5/27
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 982
2世代 800
Twitterアンケート 100(1票)

2回目の本屋大賞受賞が期待される町田そのこさん、2023年は話題作『宙ごはん』がノミネートしています。

仕事一筋でマイペースな母親 歌野と、娘の宙(そら)、宙の食育を任されたシェフの恭弘を中心に歪な親子関係の中で生まれる「ほっこり」する思いが描かれたストーリー。

「面白さ」の感想・レビュー数では5位、「売りたさ」の対象年齢では6位と中盤のランキングでした。

Twitterアンケートは町田そのこさんの知名度に比べて1票だけだったこともあり、2023年の本屋大賞予想ポイントは1882、合計のランキングは7位でした。


8位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒 1874ポイント

ラブカは静かに弓を持つ (集英社文芸単行本)
著者 安壇美緒
出版社 株式会社集英社
分類 ミステリー小説、スパイ小説
出版日 2022/5/2
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 674
2世代 800
Twitterアンケート 400(4票)

『ラブカは静かに弓を持つ』は、調査機関で働く主人公 橘樹が大手音楽教室に潜入する異色のスパイミステリー小説です。

2018年にデビューされた安壇美緒さん3作目の作品は、「面白さ」「売りたさ」のランキングは惜しくも下位でしたが、対象年齢の広さで「売りたさ」のランキングは7位。

本屋大賞予想ポイント1874を獲得し、合計得点は8位にランキングしています。


9位『君のクイズ』小川哲 1715ポイント

君のクイズ
著者 小川哲
出版社 朝日新聞出版
分類 エンタメ小説、ミステリー小説
出版日 2022/10/7
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 915
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 600(6票)

クイズ選手権をテーマにした、小川哲さんの『君のクイズ』。

日本一のクイズ王を目指す主人公 三島玲央、おとずれた選手権で起こった衝撃の結末から自身を振り返るストーリーです。

直木賞受賞の知名度もあり、Twitterアンケートでは6票を獲得、本屋大賞予想ポイントの合計は9位にランキングしています。

10位『光のとこにいてね』一穂ミチ 1657ポイント

光のとこにいてね (文春e-book)
著者 一穂ミチ
出版社 文藝春秋
分類 青春小説
出版日 2022/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 657
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 800(8票)

昨年に続き、本屋大賞にノミネートされた一穂ミチさん。

新作『光のとこにいてね』は、育った環境の違う主人公 果遠と最愛の相手 結珠の出会い、巡り合う縁の流れを描いた物語。

2人の成長と巡り合いのストーリーも注目され、Twitterアンケート結果は8票を集め「おすすめ」で2位にランキングしました。

読書メーターの感想・レビュー数が2月28日時点で657と9位だったため、本屋大賞予想ポイントは1657ポイントの10位でした。




2023年本屋大賞予想ポイントのまとめ


本屋大賞予想の3つの視点「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」から、本屋大賞予想ポイントをつけさせていただきました。

1位と10位で3倍の差がある「面白さ」の得点がランキングに大きく影響しました。

読者層の対象年齢を知るための「売りたさ」では、今年のノミネート作品は主人公の同年代か2世代の登場人物の小説が8作品と、順位の大きな入れ替えが起こりにくい結果でした。

「おすすめ」のTwitterアンケートでは、同じくらいの知名度の作家さんでも10票の差がありました。

「面白さ」のランキングをがおすすめ」のTwitterアンケートの差で入れ替わった結果になっています。




これだけだと集計結果?


本屋大賞予想ポイントの結果だけで、2023年本屋大賞予想とさせていただいても納得のいく結果なのですが……。

これだけだと、ただの集計結果になってしまうようで……。

そこで、読書ブログの本屋大賞予想らしく、読書家 花水由宇のイチオシを順位が大きく入れ替わらないように3作品にだけ本屋大賞予想ポイントとして追加させていただきますね。


にほんブログ村 本ブログへ