読書の秋におすすめ、○○の向こう側のノンフィクションとエッセイ　2023

読書の秋におすすめのエッセイ、ノンフィクション

本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆さま、2023年も読書の秋が訪れました。

今年も例年通り、「実用書」「思想・哲学、考え方の本」「一般教養、サブカルと雑学の本」「ビジネス書、政治・経済の本」「読書の効果と読書術の本」「エッセイ、ノンフィクション」「小説」の7つのジャンルから、おすすめの本を紹介させていただきますね。

第6回は、「向こう側の人は何を思うのか？」をテーマに3冊の「エッセイ、ノンフィクション」を選ばせていただきました。

読書の秋におすすめのエッセイ、ノンフィクション

向こう側の人は何を思うのか？

読書の秋のテーマに取り上げさせていただいた「向こう側の人は何を思うのか？」です。

向こう側の人というのは、本やテレビ、Webサイトを通してしか知ることができない人。

作品のストーリーはわかっていても、小説家さんの暮らしを知ることはできないですし、テレビに映る姿は演出上の仮の姿なのかもしれない。

今年の読書の秋のエッセイは、向こう側の人が何気ない日常を綴られたり、演出上の都合で伝えることができなかったエピソードが込められた作品を選んでみました。

テレビや本の向こう側がわかるエッセイ、ノンフィクション

向こう側の人には、小説家の小川糸さん、1980年代から悪役レスラーとして現在も活躍されているダンプ松本さん、現在は執筆活動をされている演出家の大宮エリーさんを選ばせていただきました。

『今日の空の色』小川糸

1冊目の向こう側の人は、生き方に悩む主人公の心の変化を描く作風が人気の小説家小川糸さんです。

2008年に『食堂かたつむり』でデビューされた小川糸さんは、2010年に『つるかめ助産院』、2016年には『ツバキ文具店』と人気作品が立て続けに映画化・ドラマ化される人気作家さんになられました。

『ツバキ文具店』が本屋大賞を受賞された後は、念願のドイツへと渡り2020年に帰国されるまで執筆活動を続けることに。

『今日の空の色』は、小川糸さんの日記エッセイの1作で『つるかめ助産院』の執筆からドイツへ渡られるまでの鎌倉市での日々を綴られています。

人気作品にも影響する出来事が、小川糸さんの豊かな感性で描かれた1冊です。

『ダンプ松本『ザ・ヒール』: 極悪と呼ばれて』平塚雅人

2冊目の向こう側の人は、プロレスラーとして今も試合に出場されるダンプ松本さんです。

1980年代に結成された極悪同盟で活躍されたダンプ松本さん。

パンクメイクに武器を片手に暴れまわったダンプ松本は、何を思い「悪役」を演じられたのでしょうか？

幼い頃の家族関係、現在からは想像もつかない程の過激な上下関係の中で、見つけた1つの方法は……。

「イジメをしないこと」
「陰口を言わないこと」

後にファンの間で密かに語られる極悪同盟の鉄の掟でした。

そして生きづらい世の中を暮らす若い希望に、ダンプ松本さんは呼びかけます。

「いじめられたら逃げろ。隠れろ。生きることが大切」

悪役という役割の中に、本当の正義が見つかる素敵なノンフィクション作品でしたよ。

『生きるコント』大宮エリー

www.yu-hanami.com

3冊目の向こう側の人は、演出家の大宮エリーさんです。

演出家や映画監督という肩書が霞んでしまうほど話題が豊富で、ラジオパーソナリティのお笑い芸人さんのように感じてしまいますよね。

薬剤師経験があるなど経歴も個性的な大宮エリーさんの『生きるコント』は、毎日の暮らしで感じたことやイベントでの仰天エピソードが次々と語られるエッセイです。

数話のエピソードに1つずつ、真剣な思いや過去のいじめの経験など、「この人にもそんな過去が……」と思える話題も書かれています。

大宮エリーさんという個性的な方が、どのように生きられているのか、知りたくなりませんか？

読書の秋におすすめのエッセイは『ダンプ松本『ザ・ヒール』: 極悪と呼ばれて』

3冊エッセイとノンフィクションは、それぞれに読みどころがあり、全ておすすめの1冊です。

読書の秋におすすめのエッセイたノンフィクションを1つ選ばせていただくなら、プロレスラーのダンプ松本さんの真実に迫る『ダンプ松本『ザ・ヒール』: 極悪と呼ばれて』をおすすめさせていただきます。

ダンプ松本さんご自身が書かれた本ではありませんが、そのままの思いが書きとめられたノンフィクション作品ですよ。

2019/2020/2021/2022年の読書の秋におすすめのエッセイ、ノンフィクション

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