本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

本屋大賞2021ノミネート作品を「面白さ」でランキング

本屋大賞2021予想〜「面白さ」のランキング

読書コラム


本屋大賞2021の発表は1カ月後の4月14日。

全国の書店員さんによる投票で選ばれる、「最も面白い」本はどの作品になるのでしょう。

本当に本が読みたくなる読書のブログでも、本屋大賞予想3つの視点の1つ「面白さ」で本屋大賞2021ノミネート作品をランキングさせていただきました。

本屋大賞予想3つの視点〜「面白さ」


昨年の本屋大賞予想から始めた「本屋大賞の3つの視点」〜「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」を目安に予想を進めていきます。

第1回目は、「面白さ」の視点です。

小説の「面白さ」は、読んだ人それぞれで違います。

そこで、「面白さ」を反響の多さに置き換えて、レビュー数で比べてみることにしましたよ。




2021年本屋大賞候補作品の「面白さ」、作品と作家さんの人気ランキング


それでは、さっそくAmazonレビュー数、文学賞受賞とノミネートで本屋大賞2021のノミネート作品の人気ランキングさせていただきますね。

『推し、燃ゆ』宇佐見りん ☆☆☆☆☆☆

第164回芥川賞受賞作品

Amazonレビュー数 809 ☆☆☆+☆
芥川賞受賞+☆☆

芸能活動自粛で、自宅からネット配信を続けるアイドルを「推し」続けるファンを描いた『推し、燃ゆ』。

芥川賞を受賞されたこともあり、Amazonのレビューは、他の作品を大きく上回っていました。

さらに芥川賞受賞の人気も加わると、作品と作家さんの人気は☆7つと1番多い結果でした。

『オルタネート』加藤シゲアキ ☆☆☆☆☆☆☆

第164回直木賞ノミネート作品
第42回吉川英治文学新人賞ノミネート作品

Amazonレビュー数 202 ☆☆☆
吉川英治文学新人賞受賞 +☆☆
第164回直木賞ノミネート作品 +☆

昨日、吉川英治文学新人賞を受賞された加藤シゲアキさんの『オルタネート』。

近未来の高校生の恋愛を描いた世界観は、10〜20代の女性に爆発的な人気があります。

レビュー数は202と、ノミネート作品の中では中間くらいですが、直木賞ノミネート、吉川英治文学新人賞受賞の話題性が加わり☆7つの同立1位でしたよ。


『逆ソクラテス伊坂幸太郎 ☆☆☆☆

Amazonレビュー数 612 ☆☆☆+☆

伊坂幸太郎さんが描く新作ミステリ小説『逆ソクラテス』。

学校を舞台にした、「これからの生き方」を紐解く物語はレビュー数では2位。

文学賞ノミネートはありませんが、☆4つで2番手になっています。


『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ ☆☆☆

Amazonレビュー数 243 ☆☆☆

家族に虐げられ、関わりを求めても裏切られ続けていた2人の出会いを描いた町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』。

身近な闇を描いた作品は、レビュー数243で☆3つの3番手に上がっています。


『自転しながら公転する』山本文緒 ☆☆☆

Amazonレビュー数 212 ☆☆☆

仕事に介護、自身の将来を描く山本文緒さんの『自転しながら公転する』。

リアルな世界観を感じられ、同世代の共感を集める話題作は、212のレビューを集め☆3つの3番手に並んでいます。




『八月の銀の雪』伊与原新 ☆☆

第164回直木賞ノミネート作品

Amazonレビュー数 40 ☆★★
第164回直木賞ノミネート作品+☆

実際に見たことがない深暗の海の底、知らない誰かと、そこだけに詳しい誰かが巡り会う、科学の物語。

Amazonのレビュー数は40と少なめですが、直木賞ノミネートの話題性も加わり☆2つの4番手になりました。

『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう ☆☆

2020年本屋大賞受賞作家

Amazonレビュー数 145 ☆☆★

昨年、本屋大賞2020を受賞され、連続受賞が囁かれている凪良ゆうさん。

小惑星の衝突で1カ月後に滅んでしまう地球、最後の1カ月を暮らす4人の物語は根強いファンの支持を集め、レビュー数145で☆2の4番手でした。


『犬がいた季節』伊吹有喜

Amazonレビュー数 99 ☆★★

とある高校に迷い込み、学生さんと過ごすことになった犬が見送る青春小説『犬がいた季節』。

伊吹有喜さんのほっこりする世界観が人気を集め、レビューは数99。

あと1つで100だったのですが、惜しくも☆1つを付けさせていただきました。


『お探し物は図書室まで』青山美智子 ☆

Amazonレビュー数 75 ☆★★

本当にあったらいいなと思える図書館での物語を描いた、『お探し物は図書室まで』。

疲れきった世の中に寄り添う図書館は、現実の世界で暮らしている私たちにとっても羨ましく思えます。

レビュー数は75、☆1つを付けさせていただきました。


『この本を盗む者は』深緑野分 ☆

「キノベス!2021」第3位

Amazonレビュー数 49 ☆★★

本の呪いで入れ替わってしまったいつもの暮らしと物語の世界………。

本の謎、犯人の招待に迫る女子高校生の管理人 深雪。

売り切れ続出中の話題作はレビュー数49で☆1つを付けさせていただきましたよ。



文学賞受賞作品の圧倒的人気と伊坂幸太郎さんの影響力


Amazonレビュー数と文学賞受賞・ノミネートで10作品を比べさせていただきましたが、芥川賞受賞作品の『推し、燃ゆ』、直木賞ノミネートと吉川英治文学新人賞受賞作品『オルタネート』はすごい人気ですね。

ただ、文学賞は受賞していなくても、レビュー数が10作品の中で2番目に多いのが、 伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』。

作品が公開される度話題になる伊坂幸太郎さんですが、今回のレビュー数は今までにないくらいの多さです。

もしかすると、作品そのものの人気としては『推し、燃ゆ』『オルタネート』と並んでいるか、超えていてもおかしくはありません。
次回は、書店員さん目線の「売りたさ」で本屋大賞2021ノミネート作品のランキングをさせていただきますね。

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