読書の秋だから世界と日本を知る本を読みたい
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆さま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
季節の本を紹介させていただく、「読書の秋だから読みたくなる本特集」コーナーです。
今年の秋は「読書の秋だから○○」をテーマに「小説」、「エッセイ、ノンフィクション」「実用書」「ビジネス書、政治・経済の本」「思想・哲学、考え方の本」「読書の効果と読書術の本」「一般教養、サブカルと雑学の本」を紹介させていただきますね。
第3回は、「世界と日本を知る」をテーマに「政治・経済の本」を取り上げてみましたよ。
変化を続ける世界と変化が必要な日本
2021年は、Tokyo2020で世界が繋がった明るい年でしたね。
ですが世界のどこかで、あまり好ましくない変化も起こっています。
東南アジアのミャンマーで軍事政権が生まれたクーデター、アフガニスタンでタリバン政権が復活した出来事は衝撃的でしたね。
世界と日本を知る政治・経済の本
ミャンマーのお話は最近出版された北川成史さんの本、アフガニスタンのお話は9.11世界同時多発テロ前からタリバン崩壊後にかけて現地取材を続けられた長倉洋海さんの本を選んでみました。
世界と日本という目線の青山繁晴の本を加えさせていただきますね。
『ミャンマー政変 クーデターの真相を探る』北川成史
ミャンマーの歴史には、日本と深い関係があります。
第2次世界大戦まで、イギリスとインドに統治されていたミャンマーは、日本軍とイギリス軍との争いの中、1度目の独立運動が起こります。
日本軍が連合軍に敗れた後は、再びイギリスの統治下になり1947~1948年頃に独立を果たします。
この頃に活躍した方の中に、現在再び軟禁されているアウンサンスーチー国家顧問のお父さんのアウンサン将軍がいました。
東西冷戦の期間から2010年代まで、軍事政権と民主化政権が政権を奪い合い、クーデターと民主化政権幹部の軟禁が繰り返されてきました。
東京新聞社でアジア支局長を担当された北川成史さんが、軍事政権、民主化政権、そして少数民族の問題を紐解いてくれる1冊です。
『アフガニスタン敗れざる魂』長倉洋海
2021年9月現在、タリバンの支配下にあるアフガニスタンは、半世紀の間に目まぐるしく情勢が変わる地域事情がありました。
遡ること100年前、アフガニスタンは当時のイギリスから王政国家として独立を果たします。
第2次大戦、その後の冷戦で影響力を持ちたい大国の影もあり、1973年に共和制に移行します。
冷戦が続く1989年にかけて、ソビエト連邦軍が侵攻したことで情勢は更に悪化。
1990年代にはタリバンの前身になる勢力が各地を支配し、現地勢力との内戦が絶えない状態に陥ります。
そんな時代にも、平和を求めた人はいました。
「アフガンの獅子」と呼ばれた、読書をこよなく愛する現地勢力の司令官アフマド・シャー・マスードさんです。
改めて世界を振り返りたい
タリバンはなぜ戻ったのか?
アフガニスタンの方に恐れられ、世界に危ぶまれた勢力はなぜ再び国土を支配できたのでしょう。
アメリカの統治より前、多くの民族が互いに争い、時に手を結んだ歴史に、その理由が見つかるかもしれません。