夏におすすめの4冊のミステリ小説・推理小説
夏におすすめの本特集は、「夏だから○○」をテーマに実用書、思想と哲学・考え方の本、一般教養・サブカルと雑学の本、小説の4つのジャンルでお届けいたします。
第4回は「夏だから解き明かしたい」をテーマに、4冊のミステリ小説・推理小説を紹介させていただきます。
夏だから解き明かしたい
謎解きは、どんな季節でも楽しめますが、暑さで汗を流しながら、さらに額に汗をかいて謎と向き合うのも、夏らしくて良いのかもしれませんよ。
夏におすすめ「解きたくなる謎」小説
2023年の夏に解き明かしたいのは、4冊のミステリ小説・推理小説です。
『シーソーモンスター』伊坂幸太郎
物語の舞台は1990年代、元情報員の北山宮子は姑セツとの嫁姑問題に明け暮れていた。
時が進みAIに世の中のさまざまな管理が任されるようになった2050年代、配達人の水戸はこの時代には珍しい紙の手紙の配達を依頼されることに……。
時を超えた2つの世界を結ぶ謎の正体は?
伊坂幸太郎さんも参加された、ミステリ作家による共同企画「螺旋」の作品の1つは、ファンにはたまらない謎が込められていますよ。
『ぼくのメジャースプーン』辻村深月
主人公の小学校「ぼく」は、ある特別な能力を持つ家族と共に暮らしていた。
使い方を誤れば、取り返しのつかないことも起こりえる能力の存在を忘れていたある日、通っている小学校で悲惨な事件が起こる。
事件の現場に居合わせた親友ふみちゃんを救うため、能力を使い真相に迫る「ぼく」が見たものとは……?
登場人物の気持ちの変化を繊細に描かれる、辻村深月さんならではの謎に迫ってみてはいかがでしょうか?
『倒産続きの彼女』新川帆立
新川帆立さんの代表作『元彼の遺言状』。
『倒産続きの彼女』の主人公は、前作の剣持麗子の後輩弁護士 美馬玉子。
「次々と会社を倒産させていく」という内部告発の深層に迫るため、2人の敏腕弁護士は立ち上がることに……。
新川帆立さんの作品を読まれたことのない方は、『元彼の遺言状』と『剣持麗子のワンナイト推理』の後に読むと「なるほど」と思えるつながりが見つかるかもしれませんよ。
2023年の夏におすすめのミステリ小説・推理小説は?
それぞれが、特徴のあるミステリ小説の世界観と登場人物を描かれる作家さんです。
読者の皆さまの興味を引いた1冊は?
花水由宇(hanami yu)のおすすめは、伊坂幸太郎さんの『シーソーモンスター』です。
時間を隔てた謎を解き明かしたくなる小説でしたよ。