世の中へのイライラにどう向き合うか
ニュースでは、マスクをしないで出歩く人の姿、夜の街での感染拡大、昼カラで感染が広まった話題。
「また自粛生活になったらどうするの!?」
「自分のことだけ考えて!こっちは収入が減ったのに!」
こうしたマナー違反や他人の失敗、イライラしませんか?
そこで、久しぶりにイライラやストレスに向き合う本を開いてみました。
イライラを表に出すと自分に返ってくる
世の中へのイライラは、自分の心から外に出してしまうと反動のように自分にも影響してしまうのではないでしょうか?
銃を射つと反動があるのと同じ
花水(hanami)は銃を撃ったことはないですが、拳銃をバンっと打つと手首が痛くなるくらい反動があるのでしょう。
イライラを恐い表情や独り言で表に出したら、きっと同じように反動があるのかなぁと思います。
イライラの原因=銃弾
耐えられなくなる=引き金を引く
イライラが周りに伝わる=バンっと銃弾が出る
誰かが不快になる=銃弾が当たる
自分も嫌な気分になる=反動がある
怒るだけ損
怒りは大きな損害を生むのです。それを避けるために、感情が高ぶって抑えられないとき、次の言葉を唱えるといいでしょう。
「怒りが威嚇するものは他人ではない。怒りは自分自身を脅かすものだ。怒りを収め、自らを振り返ってみよ」
鳥沢廣栄『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』p165〜p166
イライラや悩みの解決に仏教の考え方を応用できる1冊 第2回 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
ストレスや悩み事を抱える人の相談に乗っていらっしゃるお坊さん作家さん 鳥沢廣栄さんの本にも、イライラが溜まって怒りに変わると自分を脅かすものだと書かれています。
イライラの銃弾を受けた人に反撃されるかもしれませんし、撃った後悔と反動も自分の心を傷つけてしまうはず。
そういえば、「怒り」の感情って仏教の考え方では、人が自己管理しなければならない「煩悩(ぼんのう)」の1つだったはず。
煩悩のおおもとを成すものを根本煩悩(こんぽんぼんのう)といい「貪(とん、むさぼり)・瞋(しん、いかり)・癡(ち、無知)・慢(まん、慢心)・見(けん、悪見)・疑(ぎ、真理を疑うこと)」の六種類があります。これを「六随眠(ろくずいめん)」といいますが難しい字なので「六大煩悩」と覚えましょう。
名取芳彦『えんま様の格言』p82〜p96
108個の煩悩と心の仕組みを知る、『えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!』名取芳彦 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
こちらも、本棚にある名取芳彦さんの本に書いていました。
怒りはしっかり自己管理、実践しないとならないですね。
マナー違反にイライラする時
新型コロナで訪れた世の中の変化、生活が変わったこと、収入が減ったこと。
悪い出来事が他人の失敗のせいにしてしまっているのでは?
世の中の悪いことが「他人の失敗」に置き換わって見える
「マスクをしないで歩く人」
「ホストクラブで豪遊する人と感染を甘く見ている経営者」
「昼カラで感染を広めてしまった人」
こういう方々の失敗が、いつまで新型コロナが治らない原因に見えなくもありません。
「また緊急事態宣言になったら」と不安になるのは、私も同じです。
お釈迦様は、他人の過失などは見るな、と説いています。「他人の過失やしたこと、していないことを見ることなく、まず自分の過失やしたこと、していないことを見つめなさい」と説くのです。他人のことよりも、自分はどうなのか、ということの方が大切なのです。
鳥沢廣栄『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』p134〜p135
イライラや悩みの解決に仏教の考え方を応用できる1冊 第2回 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
「マスクをしていない人」を見たら「自分は募金をしよう」
マスクをしていない人は、暑かったり肌が荒れていたりするのかもしれません。
夜の街で働く方も、出勤しないと仕事が無くなるのかもしれません。
私はマスクもして、遊び歩いたりは「していない」けど………。
新型コロナ対策で「全く知らない人」のために「何をした」のでしょう。
他の人の失敗を気にする前に、自分は何かしよう。
マスクをしていない人を見かけたら、夜の街や昼カラの報道でイライラしたら、私は反対のことをしよう。
そうだ、募金をしよう。
我慢はずっとではなく「今」
普段の暮らしに、今までよりも我慢が求められる。
楽しみが減って、ボーナスも減ってしまう。
緊急事態宣言が出されて自粛生活になるかもしれない。
我慢のときなのかな。
我慢について、本にはこう書かれていました。
壁を乗り越えられず、苦しみに耐えきれず、逃げてしまえば、失うことも多いのです。
また、1度逃げると、次に壁に当たったとき、同じように逃げようとしてしまいます。そういうことを繰り返していると、ほんのちょっとした苦労にも耐えきれず、すぐに投げ出してしまう人間になってしまうこともあります。
中略)
結果を得るには、それがどんなことであっても必ず過程が必要なのです。好結果を得たいのならば、どんなことでも簡単に逃げ出さずに、耐え忍ぶことにも挑戦してみましょう。
鳥沢廣栄『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』p194〜p195
イライラや悩みの解決に仏教の考え方を応用できる1冊 第2回 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
我慢は「今」だけ、結果はわからないですが、世の中に立ちはだかる大きな壁。
自分のためにだけに考えて、我慢ができずに失敗するよりも、我慢をして耐え忍ぶ。
そして、全く知らない誰かのためにイライラしたら募金をする。
そうしてみたら、悪い方向にだけは行かないはず。
ふと、そう思う花水(hanami)でした。
参考にした本と関連ページ
えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!名取芳彦
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どんな命も花と輝け 廣中邦充
www.yu-hanami.com
ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方 鳥沢廣栄
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超訳 仏教の言葉 鳥沢廣栄
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こころを磨く掃除の習慣松本紹圭
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超訳 般若心経境野勝悟
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