本当に本が読みたくなる読書のブログ

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2023年本屋大賞、大賞受賞は『月の立つ林で』青山美智子を予想

3つの視点「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」で予想する2023年本屋大賞の受賞作品は?

本当に本が読みたくなる読書のブログでは、本屋大賞予想3つの視点「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」で「本屋大賞予想ポイント」を集計した結果、2023年本屋大賞には青山美智子さん『月の立つ林で』を大賞受賞作品に予想します。

2023年の本屋大賞に青山美智子さん『月の立つ林で』を予想


2023年の本屋大賞、大賞受賞作品には青山美智子さん『月の立つ林で』を予想します。

本屋大賞『月の立つ林で』青山美智子 3391
2位『#真相をお話しします』結城真一郎 3217
3位『汝、星のごとく』凪良ゆう 3208
4位『爆弾』呉勝浩 2665
5位『川のほとりに立つ者は』寺地はるな 2523
6位『方舟』夕木春央 2429 
7位『宙ごはん』町田そのこ 1882
8位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒 1874
9位『光のとこにいてね』一穂ミチ 1857
10位『君のクイズ』小川哲 1715

2位『#真相をお話しします』との差は174ポイント、3位『汝、星のごとく』との差は183ポイントと上位3作品の予想は接戦でした。

今年で第20回をむかえる節目の年ですので、書店員さんの投票も接戦になっているのではないでしょうか?




本屋大賞予想ポイント+花水由宇のイチオシポイントの計算


今回の予想のため、本屋大賞予想ポイントは、次のように計算しています。

「面白さ」読書メーター感想・レビュー数=1つを1ポイント
「売りたさ」〜読者層の対象年齢≒200〜1600ポイント
「おすすめ」Twitterアンケート=1票100ポイント
「花水由宇のイチオシ」〜3作品=200・500・800ポイント

それぞれの合計は、読書メーター感想・レビュー数10861ポイント、読者層の対象年齢7200ポイント、Twitterアンケート5200ポイントでした。

さらに、花水由宇イチオシの3作品に、順位が大きく入れ替わらない合計1500ポイントを加えさせていただきました。


2023年本屋大賞受賞予想一覧


それでは、2023年本屋大賞受賞予想の内訳をノミネート10作品一覧で発表させていただきます。

本屋大賞1位『月の立つ林で』青山美智子

3391ポイント
月の立つ林で
著者 青山美智子
出版社 株式会社ポプラ社
分類 大人の青春小説、ほっこり小説
出版日 2022/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 691
3世代 1600
Twitterアンケート 600(6票)
花水由宇のイチオシ 500

2023年の本屋大賞受賞に予想させていただいたのは、青山美智子さんが紡ぐ短編集『月の立つ林で』です。

ポッドキャストから流れた、タケトリ・オキナの『ツキのない話』を聞いた5人の主人公の変化を描いたストーリーは、幅広い世代の読者層の共感を集めると思い、花水由宇のイチオシ500ポイントを追加させていただきました。

本屋大賞予想ポイントは2891ポイントで2位でしたが、書店員さんがおすすめしたくなるストーリーのはずですよね。

今年の本屋大賞受賞は、『月の立つ林で』を予想します。


2位『#真相をお話しします』結城真一郎 3217ポイント

#真相をお話しします
著者 結城真一郎
出版社 株式会社新潮社
分類 ミステリー小説
出版日 2022/6/30
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1417
2世代 800
Twitterアンケート 200(2票)
花水由宇のイチオシ 800

2023年の本屋大賞2位に予想させていただく作品は、結城真一郎さんの『#真相をお話しします』です。

複雑なトリックが解けた時の爽快感と短編集ならではのスピード感のある展開は、書店員さんが面白いと紹介したくなるはず。

本屋大賞予想ポイントは2417と6位でしたが、花水由宇のイチオシ800ポイントを上乗せさせていただき、『#真相をお話しします』本屋大賞予想2位にさせていただきますね。


3位『汝、星のごとく』凪良ゆう 3208ポイント

汝、星のごとく
著者 凪良ゆう
出版社 株式会社講談社
分類 恋愛小説
出版日 2022/8/4
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1708
2世代 800
Twitterアンケート 7(700票)

3位に予想させていただく作品は、人気作家の凪良ゆうさん『汝、星のごとく』です。

「面白さ」の感想・レビュー数、「売りたさ」の対象年齢の広さ、「おすすめ」のTwitterアンケートいずれも上位で本屋大賞予想ポイント3208を獲得しています。

離島を舞台に、女子高校生の暁海と転校生の櫂の淡いストーリーの恋愛小説。

今回はレビュー数に比べてTwitterアンケートが1位ではなかったので、書店員さんの票が『川のほとりに立つ者は』との分け合いになると予想しました。

2023年本屋大賞の有力候補作品ですが、今回は3位に『汝、星のごとく』予想させていただきました。


4位『爆弾』呉勝浩 2665ポイント

爆弾
著者 呉勝浩
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリー小説
出版日 2022/4/20
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1365
2世代 800
Twitterアンケート 1100(11票)

読書メーターの感想・レビューとTwitterアンケートでバランスよく2665ポイントを獲得されたのは呉勝浩さんのミステリー小説『爆弾』です。

『スワン』『おれたちの歌をうたえ』の知名度の高さもあり、Twitterアンケートで11票の1位、2023年の本屋大賞予想ポイントは2665ポイントで3位でした。

今回は、花水由宇のイチオシで繰り上がった作品と入れ替わる形で4位に予想させていただきます。


5位『川のほとりに立つ者は』寺地はるな 2523ポイント

川のほとりに立つ者は
著者 寺地はるな
出版社 株式会社双葉社
分類 大人の恋愛小説
出版日 2022/10/20
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 623
3世代 1600
Twitterアンケート 3(300票)

2023年本屋大賞5位に予想させていただくのは、主人公の原田清瀬とトラブルに見舞われた恋人 松木圭太の想いが巡る『川のほとりに立つ者は』です。

寺地はるなさんの描く、働く世代の女性が主人公の『川のほとりに立つ者は』は、恋愛小説のジャンルでは登場人物の年齢構成が広い作品です。

本屋大賞予想ポイント2535を獲得されました。


6位『方舟』夕木春央 2429ポイント

方舟
著者 夕木春央
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリー小説、サスペンス小説
出版日 2022/9/8
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1829
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 400(4票)

災害で起きた密室と殺人事件、極限の選択を迫られ、臨場感をかき立ててくれる夕木春央さんの『方舟』を2023年本屋大賞6位に予想させていただきます。

ミステリー小説のファンのレビューを集め、「面白さ」のランキングでは1位でしたが、読者層の対象年齢、Twitterアンケートの得点が伸びず本屋大賞予想ポイントの合計で惜しくも6位でした。


7位『宙ごはん』町田そのこ 1882ポイント

宙ごはん
著者 町田そのこ
出版社 株式会社小学館
分類 エンタメ小説、ほっこり小説
出版日 2022/5/27
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 982
2世代 800
Twitterアンケート 100(1票)

7位に予想させていただいた作品は、2回目の本屋大賞受賞が期待される町田そのこさんの『宙ごはん』。

歪な親子関係の中で生まれる「ほっこり」する思いが描かれた物語は、「面白さ」の感想・レビュー数5位、「売りたさ」の対象年齢6位と中盤に位置していましたが、Twitterアンケートは1票だけだったこともあり、2023年の本屋大賞予想ポイントは1882、合計のランキングは7位に予想させていただきます。


8位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒 1874ポイント

ラブカは静かに弓を持つ (集英社文芸単行本)
著者 安壇美緒
出版社 株式会社集英社
分類 ミステリー小説、スパイ小説
出版日 2022/5/2
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 674
2世代 800
Twitterアンケート 400(4票)

異色のスパイミステリー小説『ラブカは静かに弓を持つ』は、登場人物の役割がリアルに描かれた作品です。

本屋大賞予想ポイント1874を獲得し、2023年本屋大賞予想は8位とさせていただきます。


9位『光のとこにいてね』一穂ミチ 1867ポイント

光のとこにいてね (文春e-book)
著者 一穂ミチ
出版社 文藝春秋
分類 青春小説
出版日 2022/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 657
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 800(8票)
花水由宇のイチオシ 200

昨年に続き、本屋大賞にノミネートされた一穂ミチさん。

2023年のノミネート作品『光のとこにいてね』は、育った環境の違う主人公 果遠と最愛の相手 結珠の出会い、巡り合う縁の流れを描いた青春小説です。

登場人物の気持ちの描かれ方に惹かれ、花水由宇のイチオシ200ポイントをつけさせていただきました。

Twitterアンケート結果は8票を集めましたが、本屋大賞予想ポイントは1657でランキングは10位、花水由宇のイチオシで順位が入れ代わる結果でした。


10位『君のクイズ』小川哲 1715ポイント

君のクイズ
著者 小川哲
出版社 朝日新聞出版
分類 エンタメ小説、ミステリー小説
出版日 2022/10/7
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 915
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 600(6票)

2023年の本屋大予想10位の作品は、クイズ選手権をテーマにした、小川哲さんの『君のクイズ』。

本屋大賞予想ポイントは9位にランキングしていましたが、『光のとこにいてね』と入れ代わる形で10位と予想させていただきます。




2023年の本屋大賞予想の当たり外れは?


毎年、盛り上がらせていただいている本屋大賞予想ですが……。

予想を始めた2018年から、何と1度も当たったことがないんです。

ただ、力を入れている本屋大賞予想は今まで通り厳しめの判定を続けさせていただきます。

◎1位の予想が当たった

◎1〜3位に予想作品が全てランキング

このどちらかで、「本屋大賞予想が当たりました」と発表させていただきますね。




2023年本屋大賞予想のまとめ


2023年本屋大賞、大賞受賞作品に青山美智子さんの『月の立つ林で』を予想させていただきます。

本好きがおくる、2023年本屋大賞予想の特集はいかがでしたか?

花水由宇(hanami yu)の今年の受賞予想、当たりそうでしょうか?

「花水由宇のイチオシ」を入れなければ……と思われる読者さま、作家さんのファンの方もいらっしゃるかもしれません。

どうか、1人の読書家の好みとしてお許しいただければ幸いです。

それでは、第20回をむかえる2023年本屋大賞の発表日、4月12日の速報まで、しばしお楽しみくださいね。


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